比嘉愛未さんが、2026年7月スタートの日本テレビ系ドラマ「ファーストクライ 母子救命救急班」(水曜午後10時)で、産婦人科医・光井明希役を演じる。都内の富裕層向け病院に院長特命で結成された「母子救命救急班」のチーフに抜擢された明希は、自身の出生にまつわる特別な思いを背負い、行き場を失った妊婦を無償で救う使命に燃える。比嘉さんは「赤ちゃんの力って、すごいんです」と撮影を振り返り、赤ちゃんが発する力に改めて感動したという。
赤ちゃんの力と現場の温かさ
人間の赤ちゃんは他の動物に比べて大きな声で泣くと言われる。天敵が少ないからという説もあるが、比嘉さんは「それだけお母さんを信頼している証しかもしれない」と語る。撮影ではリハーサル時に人形を使い、本番で本物の赤ちゃんを抱く瞬間に現場の空気が一変したという。「抱いている人からも自然に母性が出てきて、現場の空気がほっと温かくなっていました」と、その変化を印象深く語った。
役柄と役作りへのこだわり
演じる光井明希は、明るくハキハキとした豪快な性格だが、その核には孤独や心の傷を抱えていると比嘉さんは分析する。「一番核になる部分には、孤独や心の傷があるはず」と役を捉え、一仕事終えた後のビールが何よりの好物という設定には、「当て書きなんじゃないかと思うくらい似ているところもあります」と笑う。役作りには、2年ほど前から私生活で取り入れている「ジャーナリング」(書く瞑想)を活用。光井の育った境遇や気持ちの変遷を想像しながら手を動かし、役と向き合った。「この人は何が好きなんだろう、どうやって生きてきたんだろう、どういう人と会ってきたんだろう。想像を巡らせるのが楽しい。書くことで自分自身の体にも浸透していくような気がします」と語る。
40歳の節目と座長としての思い
今年40歳という節目を迎えた比嘉さんは、30代半ば頃から主演への意欲が増してきたという。それは自己顕示欲ではなく、キャリアを重ねて余裕が出てくるにつれ、チームの大切さをより感じるようになったからだ。「チームでどう振る舞ったら良い作品になるのかを考えるのが楽しい。座長は真ん中からその景色を見られる。だから、今回もすごくうれしいです」と、座長としての喜びを語った。
魔法の言葉と生まれ変わったら
大切にしている言葉は、祖母から教わった沖縄の言葉「まくとぅそーけー なんくるないさ」。意味は「真っ当に生きてたら大丈夫」。比嘉さんは「誠実に生きていれば大丈夫」と自分に言い聞かせる魔法の言葉だと話す。生まれ変わったら何になりたいかとの問いには、「この仕事に出会っちゃったら、もう抜け出せないので、違うことやりたいです(笑)。例えば、パン屋さん。沖縄の山奥の海が見えるところで、朝からやってるパン屋さんみたいなスローライフ、いいですね」と、穏やかな理想の姿を思い描いた。
プロフィール
比嘉愛未(ひが・まなみ)は1986年6月14日生まれ、沖縄県出身。2007年、NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」でヒロイン役を務め、以降「コード・ブルー」シリーズ(フジテレビ系)、「占拠」シリーズ(日本テレビ系)など、多くのドラマで医療従事者を演じてきた。今回の「ファーストクライ 母子救命救急班」でも、その経験を生かした熱演が期待される。



