声優の浪川大輔が代表取締役を務める声優事務所「ステイラック」は13日、生成AI技術を活用した音声コンテンツ『POLYPHONY(ポリフォニー)』をリリースすると発表した。同事務所は公式サイトで「音声コンテンツ『POLYPHONY(ポリフォニー)』に関するご報告」を掲載し、新たな挑戦の背景と目的を詳述している。
声優の無断学習問題への対応
報告書では、昨今の声優業界を取り巻く課題について「声優の声が無断学習され、酷似する音声が望まない形で出力・利用されている現状を把握しております」と指摘。その上で、本プロジェクトでは「正規のライセンスのもと、声優本人への対価還元や、専門家の監修のもとで声のコントロール権を契約上設定し、望まない利用を防ぐ仕組みを作る」と説明している。これにより、無断学習・出力されたいわゆる海賊版との対比を明確化する狙いがあるという。
健全な協調を目指す
ステイラックは「本プロジェクトは、上記理念のもと、声優本人の明確な同意と厳格な権利保護のルールに基づき運営されます」と強調。正当な利益還元を行う仕組みを構築し、声優が持つ代替不可能な価値を第一に守りながら、AIを表現の可能性を広げるパートナーとして捉え、声優とAIの健全な協調を目指すとしている。
同事務所は「声優とAIの健全な協調という弊社の新たな挑戦にご期待いただくとともに、今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます」と呼びかけている。
当面はBtoBサービスとして展開
なお、『POLYPHONY』は「当面はBtoBのサービス展開を予定しているため、恐縮ですが法人様による問い合わせのみの対応となります」と説明されており、一般消費者向けのサービスは当面提供されない見通し。



