囲碁名人戦第5局2日目、一力名人と芝野挑戦者が王手かけ再開
囲碁名人戦第5局2日目、一力名人と芝野挑戦者が王手かけ再開

第51期囲碁名人戦七番勝負第5局(朝日新聞社主催)の2日目が10月1日午前9時に再開された。一力遼名人(29)に芝野虎丸棋聖(26)が挑戦する本局は、ここまで両者2勝2敗のタイ。3連覇をめざす名人か、返り咲きをめざす挑戦者か、名人位に王手をかけるのはどちらか注目される。

舞台は鳥羽市の旅館「戸田家」

対局の舞台は、三重県鳥羽市の旅館「戸田家」。立会人は後藤俊午九段(59)、新聞解説は村川大介九段(35)、ユーチューブ解説は佐田篤史七段(30)が務める。

持ち時間は各8時間。1日目の消費時間は黒番の一力名人が4時間12分、白番の芝野挑戦者が3時間24分だった。

1日目は緊迫のシノギ勝負

シリーズ2勝2敗で迎えた本局は、どちらが先に頭一つ抜け出すかの天王山となった。一力名人が芝野挑戦者の攻勢を受けて立つシノギ勝負を選び、緊迫した局面で1日目を終えた。

黒番の名人は足早に陣地を稼ぎ、挑戦者は先を急がず手厚い構えで対抗。立ち上がりから両者の棋風どおりの展開になった。

局面が動いたのは右上から。名人が黒61と挑戦者の手に反発し、白に隅を破られた見返りに、侵入した白の一団をまとめて攻めに出た。しかし、中央に逃げる白の大石の剣先が、徐々に下辺の黒の大石に迫る。

黒白どちらが攻めているのかわからない難戦に突入し、名人は右辺黒99、101と陣地を稼ぐシノギ勝負を決断。挑戦者が白104と下辺の黒の大石のゆく手を遮ると、名人は34分考え、午後5時36分に次の手を封じた。

解説は「細かいヨセ勝負になる可能性も」

解説の村川大介九段は「名人は他に累を及ぼさず大石をしのぎたい。挑戦者は攻めの余得がほしい。細かいヨセ勝負になる可能性もあります」と分析した。

対局の模様はタイムラインで詳報される。