俳優の岸井ゆきのが主演するWOWOW『連続ドラマW 恩田陸 ユージニア』(11月8日スタート、毎週日曜22:00~ ※全6話、第1話無料放送・配信)のフルキャストが発表され、木竜麻生、成海璃子、丸山隆平、真木よう子、かたせ梨乃、片岡愛之助らが出演することが明らかになった。あわせてポスタービジュアルと特報も公開された。
木竜麻生、原作にないオリジナルキャラクターを演じる
原作は、恩田陸氏が2005年に発表し、第59回日本推理作家協会賞を受賞した同名小説。2020年には「ニューヨーク・タイムズ今年の100冊」、2022年には「ドイツ犯罪小説賞・国際部門」1位に選ばれるなど海外でも高い評価を受けてきた。
物語の発端は、北陸・K市の名家で起きた17人死亡の大量毒殺事件。事件を目撃し、後にその経緯を作品として書く雑賀満喜子、生き残った盲目の少女・青澤緋紗子、そして30年後に事件を追うフリーライター・田波友子らが、事件の記憶に人生を侵食されていく姿を描く。脚本は安達奈緒子氏が担当する。
木竜が演じる田波友子は、安達氏が脚本で生み出した原作には登場しないオリジナルキャラクター。満喜子が事件を基に書いた小説『忘れられた祝祭』を読み、闇に葬られた真実を追うフリーライターで、視聴者に近い目線を持つ“ストーリーテラー”として物語を進めていく。
K市で満喜子らへの取材を重ねる中、自身も事件によって人生を変えられていくが、そもそも友子が事件にこだわることにも、ある理由が隠されている。
木竜は「自分の人生を生きている中で、他者と関わりながら自分を知っていくことが沢山あると思います」とし、「今作はまさにその“分からなさ”を考えてしまう作品のように感じます」とコメントしている。
成海璃子、17人毒殺事件の生存者・緋紗子役
成海が演じる青澤緋紗子は、幼少期の事故で盲目となったK市の名士・青澤家の長女で、大量毒殺事件における青澤家唯一の生存者。美しく特別な存在感を持ち、誰もが憧れる一方、誰も本当の彼女を知ることができない。被害者でありながら加害者の影をまとい、“見えていないはずなのに誰よりも見えている”という、物語の「謎」そのものともいえる存在だ。
成海は20代と40代の緋紗子を演じ、「描かれている緋紗子はとても魅力的で、恩田陸先生の原作、安達奈緒子さんの脚本を読ませていただき、プレッシャーを感じつつもすぐにお引き受けしたいと思いました」と振り返り、「映像作品ならではの『ユージニア』を是非楽しみにしていただけたら」と呼びかける。
13歳の緋紗子役には、NHK Eテレ『いないいないばあっ!』で7代目「はるちゃん」を務めた倉持春希。今回が連続ドラマ初出演となる。
丸山隆平は岸井ゆきのの兄、真木よう子は緋紗子の母に
SUPER EIGHTの丸山が演じるのは、満喜子の兄・雑賀誠一。満喜子、弟の順二とともに毒殺事件の第一発見者となるが、事件を追い続けた妹とは異なり、事件を人生の中心に置かず「生きていく」ことを選んだ人物となる。
丸山は「あらゆる想いが絡み合う、美しくも残酷な物語」と表現し、「今回いただいた役については、その人物に落とし込んでいく過程が、とても苦しくて楽しかったです」と語る。
真木は、盲目の娘・緋紗子を誰よりも深く愛し寄り添う母親役。「記憶も真実も、ひとつではない。人が信じる『現実』の曖昧さに、私自身の哲学を重ねながら向き合えた作品でした」とコメントしている。
片岡愛之助は30年間事件を追う刑事
かたせが演じるキミさんは、青澤家に20年近く仕えてきた家政婦。事件当日に毒入りの酒を口にしたものの摂取量が少なく生き残り、その後は後遺症だけでなく、世間から犯人ではないかという疑いまで向けられる過酷な人生を歩む。
片岡は、事件の捜査を担当した刑事・栗城照晃役。地道に捜査を続け、事件が犯人と思われるユージンの自殺によって解決したかに見えた後も、「何かがおかしい。だが証明できない」という違和感を抱き、30年にわたって真実を追い続ける。
さらに、緋紗子との出会いによって人生が狂い始め、やがて「事件をやったのは自分だ」という遺書を残して自殺するユージンを倉須洸が演じる。
ポスターでは“見えない”緋紗子だけが正面を見据える
公開されたポスタービジュアルは、不穏さを漂わせるシアンブルーを基調に、満喜子、友子、緋紗子の3人を配置。緋紗子への憧れを抱きながらどこか虚ろな満喜子、事件の核心を直視することに恐怖を覚える友子が目線をそらす一方、盲目のはずの緋紗子だけが、すべてを見透かすかのように正面へ焦点を合わせている。
3人を束ねる“円”は劇中でも登場するキーアイテム。また、ポスターにあしらわれた白い百日紅も、物語で重要な役割を果たす。
【編集部MEMO】木竜麻生は、1994年7月1日生まれ、新潟県出身。映画、ドラマを中心に俳優として活動。映画『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』などで注目を集め、『わたし達はおとな』『熱のあとに』などで主演を務めた。NHK連続テレビ小説『ブラッサム』への出演も決定している。



