不治の疾患により耐え難い苦痛を抱える人が安楽死を選択できるようになった近未来の日本を舞台にした『終末パートナー』(北村みなみ/KADOKAWA)より、一部を抜粋して紹介します。
安楽死プランナー・小桜要の仕事
安らかな死を望む人によりよい最期を送ってもらえるよう、プランナーの仕事をしている小桜要。誰よりも真摯に顧客と向きあってきた彼女だが、難病によりその権利を得た夫には隠している本音がある。
「一年後、私の夫は安楽死をする」
物語は「一年後、私の夫は安楽死をする」という言葉から始まる。できるだけ満たされて逝ってほしいと願う彼女の胸の内に、夫への隠し事がどう影響するのか。
たった一度の“死”を選べたら、私たちは幸福な最期を迎えることができるだろうか――。本作は、そんな問いを投げかける。
つづく。『終末パートナー』は1話からまとめて読むこともできる。



