坂東玉三郎とIKKOが美の本質を語る「女形は作品」
坂東玉三郎とIKKOが美の本質を語る対談

NHK Eテレの番組『スイッチインタビュー』(毎週土曜21:30~)で、歌舞伎俳優・五代目坂東玉三郎と美容家のIKKOが対談した。それぞれの世界で「美」を追求してきた2人が、美意識や女形に必要な考え方について語り合った。

玉三郎がIKKOを指名、歌舞伎座で初対面

今回、玉三郎が対談相手に指名したのはIKKO。「女性の美に対する美容師さんであり、いろんなメディアでも活躍されている。今までのこと、それからこれからのことをお聞きしたい」と語り、歌舞伎座で初対面を果たした。

玉三郎は「歌舞伎って、お客様をどれだけ引き付けるために派手だったり少し品が悪いところもあるんですね」としながらも、「華やかさと美しさ、品との境目は難しいです」と持論を展開した。

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美しさは紙一重、IKKOが共感

これに対してIKKOは、アンティーク着物の専門家で着物デザイナーの池田重子氏の「美しさって紙一重のところを歩いているようなもの。風が吹けばどちらかに倒れてしまいそうな、そのきわどい線を生きていかなきゃいけない」という言葉を引き合いに出し、「どういう意味なんだろうと思ったんですけど、今ならその意味が分かります」と共感を示した。

さらに、IKKOは女性のメイクにも言及し、「まず本人に来る時は、ある程度普段ぐらいのお化粧をしてきてもらうと分かりやすいんですよ。その人なりのポイントがあると思うので、その中から骨格を見て陰影を探します」と説明。玉三郎も「お化粧や衣装、かつらを身につけていくうちに役に入っていく。自分が役になることも大事だけど、身につけるもので役が出てくる」と語り、それぞれの仕事に通じる感覚を明かした。

IKKOが「女形」の本質を質問、玉三郎が回答

終盤には、IKKOが「私は女性になりたくて、女性の人生を歩みたくて生きてきました」と自身の歩みを振り返り、「歌舞伎の女形の方々は現実の女性ではない。男の人が女形をやるのは何が大切ですか?」と質問した。

玉三郎は「客観性なんだと思う」と答え、「女性もそうだけど、女形は作品なんだと思う。多分IKKOさんも、自分があって一つの作品なんだと思います」と回答。これを受け、IKKOは「50代にすごい太ってしまって、『ブスはブスなりにきれいにしていないと失礼かな』と思って生きてきました。でも60代は、ここから先はもう一回“きれい”を磨いていかなきゃいけないと思っています」と語り、“究極の美”を追い求める2人ならではの対談を締めくくった。

IKKOのプロフィール

IKKOは、1962年1月20日生まれ、福岡県出身。美容師としてキャリアをスタートし、ヘアメイクアーティスト、美容家、タレントとして活躍。「どんだけ~!」のフレーズでも親しまれ、美容やライフスタイルに関する発信のほか、書家としても活動している。

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