エッセイストの阿川佐和子さんは、歌手で俳優の美輪明宏さん(6月20日、老衰のため91歳で死去)からかつて受けた「痛烈なダメ出し」が忘れられないと語る。美輪さんは阿川さんにこう言い放ったという。「あなたたち女性は、女性であることにあぐらをかいて、努力を怠っているの!」。
「女であることにあぐらをかいている」
阿川さんは、美輪さんの自宅を訪ねた際、白いTシャツに黒いパンツ、黒いジャケットというシンプルなモノトーン姿で臨んだ。インタビュアーとして黒子的な存在であるべきだという考えからだった。しかし美輪さんは、その服装を含め、女性が「放っておいても美しいはずだ」と傲慢に構え、魅力的になろうとする努力を怠っていると指摘したという。
閉経後に訪れる人生最高の“モテ期”
阿川さんは、美容ジャーナリストの齋藤薫さんの言葉を紹介する。「閉経からが、むしろ人生最高のモテ期である!」。齋藤氏によれば、閉経後は女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの割合が増える。男性ホルモンが優位になると、逞しく潔く、闘争心を発揮して前進する意欲が湧くという。一方、更年期の男性は男性ホルモンが減少し、女性ホルモンが優位になり、顔がふっくらして性格もおとなしくなる傾向があると阿川さんは納得する。
しかし齋藤氏は、女性が開き直って慎ましさや気遣い、美しくあろうとする気持ちを忘れてはいけないと警告する。阿川さんも、美輪さんの言葉を胸に、努力を怠らないことの大切さを改めて感じている。
80歳を超えた紳士の3つの目標
阿川さんは、80歳を超えたある紳士が掲げる「3つの目標」も紹介している。それは「若い異性の目を意識してお洒落する」「残る人生を楽しく笑って過ごす」「何かに挑戦し続ける」ことだ。これらの目標は、年齢を重ねてもなお、自分を磨き、他者との関わりを大切にすることの重要性を示している。
阿川さんは、美輪さんの言葉を通じて、女性としての努力と自己研鑽の大切さを痛感したという。老いを楽しむためには、外見や内面の手入れを怠らず、常に前向きな姿勢でいることが鍵だと締めくくっている。



