サマージャンボ宝くじ12億円、夢を買う価値とは?専門家が語る幸福論
サマージャンボ12億円、夢を買う価値とは?

サマージャンボ宝くじに、1等・前後賞合わせて史上最高額となる12億円が登場した。7月1日から発売されるこの宝くじは、多くの人の夢をかき立てている。しかし、「宝くじは愚か者の投資」と冷笑する声も少なくない。消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏は、こうした見方に一石を投じる。

夢を買う時間の価値

松崎氏は、宝くじに払うお金は「とびきり幸せな人生を妄想する時間に対しての対価」と考えるべきだと主張する。「いやいや。夢を見るために5000円出すなんて、やっぱりバカバカしいじゃないか」という反論には、こう応える。「この妄想には、もっと大切な問いがある。もし生活費の心配がなく、仕事からも解放されたとしたら、自分はどんなことに幸せを見出すのだろう?という問いかけだ」

お金の役割は、望むことを叶えるための手段であり、単に残高を増やすことが目的ではない。家族がくつろげるマイホーム、昔からの夢を実現するための資格、子どもの海外留学――その対価としてのお金を得るために、多くの人は忍耐強く働き続けている。しかし、日々の暮らしの中で、お金を手に入れること自体が目的のように錯覚してしまう。本当は何をしたいのか、改めて考える機会を失っている。

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12億円がもたらす気づき

12億円あれば、生活のために働くことから解放される。様々なしがらみから解き放たれた時、自分はいったいどんな生き方を望んでいるのか。他愛ない妄想をしているうちに、それが浮かび上がってくる。さらに、家族で話し合うきっかけにもなる。「12億円当たったらどうする?何をしたい?」という無邪気な会話を通じて、家族がどんな夢を持っているのか、何を叶えたいと思っているのか、自由に伝え合える。改めて気づけることがたくさんあるはずだ。

愚か者になるか、お金持ちになるか

自分や家族がしたいこと、望むことを楽しく語り合ううちに、「それを叶えるにはどうすればいいか」という思考に変わっていけば、人生を変えるきっかけになる。お金の専門家は口をそろえて、お金を貯めるには目的を具体化することが肝心だと言う。目的と時期がはっきりすれば、必要な金額を割り出し、最適な金融商品を選べる。その金額は、きっと12億円より少なくて済むだろう。目的と時期と金額が見えた時、それは「夢のまた夢」ではなく、「実現できる目標」に変わる。お金を貯めるために働くのは苦行ではなく、夢のためと前向きに思えるようになる。

「宝くじを買うのは愚か者の選択」で話を終わらせるかどうかは、その後どう行動するかにかかっている。12億円の宝くじに当たったらと夢想することが、自分が本当はどう生きたいのかを考えるきっかけとなり、さらに未来をその方向に近づける努力を始められれば、毎日はもっと張り合いのあるものに変わるだろう。

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