22年ぶりにカナダを訪れた筆者が、バンクーバー、ウィニペグ、トロントの3都市を巡り、食文化の進化を実感した。カナダ最後の夜は、人気ステーキハウス「The Keg Steakhouse」でニューヨーク・サーロイン・ステーキ(120カナダドル)を味わい、前菜のロブスター(20カナダドル)と赤ワインを楽しんだ。ミディアムレアに焼き上げられたステーキは肉の旨味がしっかりと感じられ、旅の締めくくりにふさわしい一皿だった。
22年前との違い:進化した食のバリエーションとクオリティ
22年前に初めてカナダを訪れた頃も、タイ、中華、イタリアなど世界各国の料理を気軽に楽しめることに驚いた。しかし、今回改めて3都市を巡ると、そのバリエーションやクオリティはさらに進化していると感じる。カフェ文化はより充実し、クラフトビールもすっかりカナダを代表する文化として定着していた。
現地で聞いた日本食の評価と変わらない魅力
今回は時間の都合で食べることはできなかったが、日本食、特にラーメンのレベルがここ数年でさらに上がったと、現地でお会いした方々が口をそろえていたのも印象的だった。一方で、22年前と変わらないものもある。週末になると家族や友人とマーケットやレストランに集まり、地元のクラフトビールを片手にゆっくりと会話を楽しむ人たち。多様な文化や価値観を自然に受け入れながら、それぞれの時間を大切に過ごす空気は、どの街にも共通していた。
治安への不安とカナダらしい穏やかな時間
近年は治安を心配する報道も目にするが、今回訪れた3都市では、もちろん基本的な注意は払いながら行動したものの、過度な不安を感じる場面はなかった。むしろ、街を歩き、地元の人たちと同じ店で食事を楽しむ中で、以前と変わらないカナダらしい穏やかな時間の流れを感じることができた。旅先でその土地の料理を味わうことは、お腹を満たすだけではない。その街で暮らす人たちの日常や価値観に触れる、一番身近な入り口なのだと、22年ぶりのカナダが改めて教えてくれた。



