ナンプラー香るパッタイは愛国の味 タイ国民食を生んだ大戦の記憶
ナンプラー香るパッタイは愛国の味 タイ国民食と大戦の記憶

タイ料理といえば何を思い浮かべるだろうか。トムヤムクン、カオマンガイ……好みによって様々だろうが、「タイ風焼きそば」とも呼ばれるパッタイを挙げる人も多いはずだ。

国民食を生んだ戦時中の政策

平たい米麺をエビやニラなどと炒めて砂糖やナンプラー(魚醤)、タマリンドで味付けする。甘さと塩気が織りなす複雑な味わいを、ピーナツやタイのライム「マナオ」の果汁が引き立てる。

パッタイはタイの国民食として広く知られるが、その誕生には大戦の記憶が関わっている。国産の麺を広めようとする政策のもとで生まれたとされる。

現地で味わう一杯

タイ中部ペチャブリ県の食堂「ターヤーン」では、シーフードパッタイにキャベツの千切りを添えるのがこの店流だ。タイ人運転手も「こりゃうまい」と太鼓判を押す。

初めて食べたのは大学1年の時だったという筆者が、本場の味を改めて堪能する。日本にいながら各国料理を食べられる時代でも、本場でしか味わえないスペシャルな一皿がある。