観光客減少の逆境をチャンスに変えた大仏さま焼き
鎌倉の和菓子屋「ともや」が手掛ける「幸せをよぶ大仏さま焼き」が、1日1000個を売り上げる人気商品に成長した。観光客が激減する中で誕生したこの土産菓子は、ほほ笑む大仏の形が特徴で、食べ歩きや鎌倉土産の定番として定着しつつある。
二代目夫婦が考案したこだわりの味
「大仏さま焼き」は、甘いものだけでなくビールに合う味として、厚切りベーコンチーズ味も提供。ベーコンは添加物が少なく、安心できるお肉屋さん特製のものを使用している。「私自身も子どもがいるので、本当のお肉屋さんで作ってもらったベーコンのほうが安心でおいしいと思って、そちらを選びました」と、二代目である亜実さんは語る。一度に焼き上げるのは30枚で、両面を15分かけてじっくり焼く。
リピーター続出の理由
味と素材へのこだわりから、リピーターも多い。「鎌倉に来るときは必ず買う」という常連客や、「子どもが修学旅行のお土産で買ってきて、おいしかったのでまた来ました」と栃木から訪れた親御さんもいる。
今後の展望:丁寧に店を育てる
一過性の流行を超え、定番化した「大仏さま焼き」。夫婦は「今は日々お店を回すので精一杯なので、たくさん店舗を増やすとかは考えていません。もうちょっと余裕ができてきたら、季節限定のフレーバーとか、物販もやりたいです」と語る。亜実さんは自ら店舗に立つ機会を大切にし、「お客さんが喜んでくれるのが一番だなと感じます。『幸せをよぶ 大仏さま焼き』という名前に恥じないように、すべてにおいてやっていかなきゃな、という思いがあります」と話す。
伝統と変化のバランス
先代から受け継いだ店と味を守りながら、時代に合わせた届け方を変える。伝統と変化の両方を受け入れるしなやかさが、鎌倉とともやを支えている。



