氷そのものがチョコ味の「進化系かき氷」が、SNSでの拡散を追い風に人気を博している。東京・自由が丘のチョコレート専門店「マジドゥショコラ」が2017年に発売した「ビターチョコレートかき氷」(税込2240円)は、年々ファンを増やし、土日や祝日には朝から10組ほどの行列ができることもあるという。
チョコ味の氷が生み出す新食感
このかき氷を考案したのは、オーナーシェフの松室和海さん。自家製チョコレート(現在はパナマ産カカオ)と牛乳で作った氷を削り、そびえる山のようなビジュアルが特徴だ。スプーンを進めると、中にはマスカルポーネソースとホワイトチョコのティラミスクリーム、チョコアイスクリームなどが隠れている。削りチョコのトッピングや、2種のソースの器そのものがチョコであるなど、まさにチョコづくしのエンターテインメント性が高い。
松室さんは「カカオ豆に含まれるカカオバターや糖度によって少しねっとり、ハラハラした食感が生まれます」と説明する。このフワフワとした食感が、頭がキーンとしにくいとファンの間で評判だ。
「チョコ=夏に売れない」という常識を覆す
一般に、チョコレートは夏場に売上が落ちるとされるが、このかき氷はその常識を覆している。松室さんは「冷たすぎないこともあり、チョコレートのかき氷は息が長い。秋のハロウィンの時期まで人気が続きます」と語る。実際、2017年の発売以来、年々ファンが増え続けており、今年は3店舗に増やして提供している。
外国人観光客にも人気の日本文化体験
店を訪れる客の中には、トリップアドバイザーなどの口コミを見て来た外国人も多く、「日本で初めてかき氷を食べた」と喜ぶ声も聞かれる。同店の村田さんは「日本文化を体験できるコンテンツとしての役割も果たしています」と話す。
SNSでの拡散効果も大きく、インパクトのあるビジュアルが若い世代を中心に話題を呼んでいる。チョコレート好きにはたまらない一品で、夏の新たな風物詩として定着しつつある。



