光文社は2026年6月24日(水)に、実録コミックエッセイ『トラウマのほぐし方』(あらいぴろよ著/藤本昌樹、菊地祐子監修)を刊行する。本書は、幼少期の虐待によるトラウマで人間関係に苦しんだ著者が、現代のトラウマ治療を通じて回復していく過程を描いた作品である。
生きづらさの背景にあるトラウマ
「なぜか人間関係がうまくいかない」「人を信じられない」「いつも自分を責めてしまう」――こうした生きづらさを抱える人の中には、その背景にトラウマの影響がある場合がある。しかし日本では、トラウマ治療に関する情報はまだ十分に知られているとはいえない。本書は、専門的になりがちなトラウマ治療の知識をマンガでわかりやすく紹介しながら、「回復とは何か」「治療によって何が変わるのか」を当事者の視点から伝える。
著者の回復の過程
著者は長年、自分の苦しさを「それが自身の性質なのだ」「自分がおかしいだけ」だと思い込んでいた。しかし、さまざまな医療機関や専門家との出会いを通じて、その背景にトラウマの後遺症があることを知る。認知行動療法や精神分析療法だけでなく、身体志向アプローチなど、国内ではまだ十分に知られていない治療法や考え方に触れながら、自分自身を少しずつ理解し、自分を取り戻していく。本書はその実体験をもとに構成されている。
「生きづらさは努力不足でも性格のせいでもなかった」
著者は「生きづらさは、努力不足でも性格のせいでもなかった」と気づくことが回復への第一歩になると語る。本書は、いま困っている人が最初に読む本として、著者自身が長年にわたり集めてきた知識や経験を整理してまとめられている。また、当事者だけでなく、家族、パートナー、支援職、医療・福祉関係者にとっても、トラウマが人に与える影響を理解する手がかりとなる。
著者コメント
著者は「なぜここまでして周知したいのかというと、悲しいかな、トラウマは誰でも負う可能性があるからです。今は無関係だったとしても、自然災害・犯罪被害・交通事故・パートナーからのモラハラ・就業先でのパワハラ――こうした予期せぬものから突然背負わされてしまう可能性が誰にでもあります。そうしてグシャグシャにさせられた心と体を、ほぐせるものだと知らなかったら……? それはいつか社会の損失にまでつながることです。そうはさせねえ! 私たちは明るい未来をつむげる自分をいつだって取り戻す! 今のトラウマ治療では何ができるのか、どんな方法があるのか、どう思ったか、どう変わっていったか、私目線でまとめました。どうぞ最後までお付き合いくださいませ」とコメントしている。
書籍概要
『トラウマのほぐし方』は、定価1540円(税込)、A5判、192ページ。発売日は2026年6月24日。発行は光文社。



