俳優・佐藤二朗氏が、ドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)の撮影におけるハラスメント疑惑で激しいバッシングを受けている。本記事では、一連の経緯を詳述し、芸能人が抱える「失職」という巨大なリスクについて考察する。
発端は橋本愛サイドの条件提示
『夫婦別姓刑事』の撮影に際し、共演者の橋本愛さんサイドは制作側に対し、「キスシーンやベッドシーンがある場合は事前に相談してほしい」「必要ならインティマシーコーディネーターなどを入れてほしい」という条件を提示していた。本作品には直接的な身体接触はないため、制作サイドはその旨を橋本さんサイドに説明。筆者も全話視聴したが、そうしたシーンはなく、ハイテンポな会話などで新婚夫婦の空気感を演出していた。
しかし、問題は情報共有の段階で生じた。佐藤さんの事務所には条件が伝えられたものの、本人の耳に入れるべきではないとの意向があり、肝心の佐藤さんにその情報が伝えられることはなかった。こうした条件が開示されないまま撮影がスタートしたことで、話がこじれはじめる。
アドリブが招いた不安
佐藤さんの出演作を視聴したことのある人は周知のとおり、彼は“アドリブ”が魅力の俳優でもある。だが、そのアドリブでの身体接触や距離の近さが不安視され、改めて橋本さんサイドから「配慮事項を佐藤さんに伝えてほしい」と申し入れがあった。
橋本愛さんと佐藤二朗さんが演じる刑事課のバディが隣で食事をするシーンや、夫婦の晩酌シーンなど、今思えば夫婦なのに距離感が遠いようにも見える。
楽屋訪問が引き金に
こうした経緯をたどり、ようやく佐藤さんに条件が伝えられ、佐藤さんが橋本さんの楽屋を訪れ事前承諾が必要な身体接触の範囲などを直接話し合うことに。フジテレビ側は橋本さんの所属事務所の社長も交えた形での話し合いを提案したが、協議の場がセッティングされる前に佐藤さんが橋本さんの楽屋を訪れてしまった。振り返ると、これは佐藤さんの最大の落ち度だった。
もちろん、演技へ真摯に向き合っているからこそ、早い段階で互いのわだかまりをなくしておこうという意図だったのだろう。その話し合いの最中、佐藤さんが「演技に制限があるのであれば事前に言うべきだ」という趣旨の発言をした。
具体的な発言内容とその影響
佐藤さんの発言は、橋本さんに対する「演技の制限を事前に伝えるべき」という趣旨だったが、これがハラスメントと評価された。セクハラ行為そのものはなかったものの、楽屋を訪れた際の発言が問題視された。この一件で、佐藤さんはSNSなどで猛バッシングを受け、今後のキャリアにも影響が出る可能性が指摘されている。
芸能界では、たとえ疑惑の段階でも「失職」というリスクが常に付きまとう。今回のケースは、インティマシーコーディネーターの必要性や、事前の情報共有の重要性を改めて浮き彫りにした。



