ロックバンドRADWIMPSのドラマー、山口智史さん(41)は2015年、持病の悪化により無期限の活動休止を余儀なくされた。ミュージシャンズジストニアという難病に襲われ、発症したミュージシャンの約6割が引退に追い込まれるという過酷な現実。山口さんは「自分の人生が丸ごと奪われた」と当時を振り返る。しかし、妻の意外な一言が転機となり、彼は研究者としてバンドのステージに戻ることを決意。復活までの3748日間の闘いが、今、明らかになる。
人気絶頂期に襲われた異変
山口さんは中学時代に友人とバンドを組みドラムを始め、大学生でRADWIMPSに加入。プロデビュー後、瞬く間にスターダムを駆け上がった。しかし、2015年、人気絶頂期に突如として身体の異変が現れる。右足が思うように動かなくなり、ドラムを叩くことが困難になった。医師から告げられたのは「ミュージシャンズジストニア」という病名。意図しない筋肉の収縮やこわばりが生じ、楽器の演奏を不可能にするこの病気は、多くのミュージシャンにとってキャリアの終焉を意味する。
「自分の人生が丸ごと奪われた」
活動休止を余儀なくされた山口さんは、精神疾患も併発。心身ともに限界状態に追い込まれた。そんな中、彼を救ったのは妻のひと言だった。「葉山が俺を呼んでいる」――この言葉が、山口さんに新たな道を模索させるきっかけとなる。彼は研究者として音楽と向き合うことを決意し、リハビリと研究を重ねた末、RADWIMPSのステージに復帰。復活までの道のりは、まさに3748日間の闘いだった。
復活への道のり
山口さんは、ミュージシャンズジストニアの克服に向けて、独自の研究を開始。ドラムの演奏動作を科学的に分析し、身体の使い方を根本から見直した。その成果は、単なる復活劇に留まらず、同じ病に苦しむミュージシャンへの希望となっている。彼の経験は、病気と向き合う全ての人々に勇気を与えるだろう。



