文芸評論家の三宅香帆氏が29日、自身のX(旧Twitter)アカウントを更新し、先に投稿した刊行前のゲラ(校正刷り)の一部分を削除したことを報告した。この投稿は賛否両論を巻き起こし、三宅氏は「軽率な投稿」だったと謝罪した。
経緯と謝罪の内容
三宅氏は「ゲラの投稿ですが、担当編集さんと話し合った上で削除させていただきました(編集さんからそのような要請があったわけではなく、私からお伝えして、話し合ってそのようになった次第です)。まさかここまで大きな話題になるとは思わず、軽率な投稿をしてしまい、申し訳ありませんでした」と記した。さらに「これまで書いたように、担当編集さんとの信頼関係の上で投稿した画像ではありましたが、そのような意図が伝わらないまま拡散されてしまうのが関係者の方に申し訳ないため、このような形にさせてください」と説明した。
背景にある編集者との関係
三宅氏は27日にも、さまざまな意見が寄せられたことを受けて投稿を行っている。その中で「編集さんの赤入れも、校閲さんの指摘も、常にほんとうにありがたいです…!丁寧に赤入れがあってこその書籍の原稿だと常に常に思っています(むしろいつも自分は赤入れたくさんしてくださいねと言ってるほうで)。なので、今回自分がまさか編集さんの指摘にいらっとしてるかのように受け取られてしまうなんて思ってもみなくて、言葉足らずになってしまい、申し訳ありませんでした」と述べた。
続けて「赤入れしてもらってこそ商業出版で出す意味もありますし、むしろ編集さんとは赤入れを通してコミュニケーションをしている部分があるくらいです。編集さんにはたくさん赤入れをしてほしいので、自分の投稿が編集や校閲の方の指摘を躊躇わせる原因になる可能性を考えずに投稿してしまって申し訳なかったです。編集のみなさん、校閲のみなさん、赤入れはどんどんしてくださいね…!素敵な本ができて、一冊でも多く売れることが私が出版関係全員が幸せになる方法だと信じているので、私は著者として原稿と宣伝を頑張ります」と強調していた。
投稿の削除と今後の姿勢
三宅氏は今回の騒動を受け、今後のSNS投稿にはより一層注意を払うとみられる。出版業界では、刊行前のゲラを外部に公開することは通常行われず、今回の一件は業界内でも話題となった。三宅氏は「担当編集者との信頼関係の上で投稿した」と説明するが、結果的に誤解を招いたことを反省している。



