鬼越・良ちゃん渡部暴言謝罪も「弱者化先輩にとどめ」毒舌キャラ令和に居場所失った訳
鬼越良ちゃん渡部暴言謝罪も弱者化先輩にとどめ刺す危うさ

お笑いコンビ・鬼越トマホークの良ちゃんが、アンジャッシュの渡部建さんへの暴言について謝罪した。しかし、その背景には「弱者化した先輩にとどめを刺す」危うさや、毒舌キャラが令和の時代に居場所を失いつつある現実が浮かび上がる。

謝罪の経緯と調整役の不手際

良ちゃんは渡部さんに対し、強い言葉を用いて批判。これに対し、元芸人の放送作家で、渡部さんのトークライブ制作を担当するイベント会社社長の宮地ケンスケさんが「私の確認不足およびご依頼方法に重大な不手際がありました」「すべて私の責任であり、出演者の皆様には一切非はございません」とコメントし、謝罪した。この「間に入る調整役が機能せず当事者を対立させてしまう」構図は、かつてフジテレビのドラマ『夫婦別姓刑事』で佐藤二朗さんと橋本愛さんの間で起きたトラブルと類似している。

しかし、発端となった問題の責任は明らかに調整役の宮地さんにあり、良ちゃんと渡部さんには直接の非はない。良ちゃんが非のない渡部さんに暴言を吐いたことについて、すぐに一言謝罪していれば収束した可能性が高いが、それをしなかった点が驚きをもって受け止められた。

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「先輩だから暴言を吐く」という逆転現象

渡部さんは芸人の先輩であるにもかかわらず、なぜ良ちゃんは暴言を吐いたのか。最近の傾向として、「先輩だから」という理由で暴言を吐くケースが目立つ。大物や関係性の深い先輩を除けば、むしろ先輩は暴言を吐きやすいポジションになっているという。良ちゃんの行動は、この「優位性の逆転現象」を象徴している。

また、鬼越トマホークはもともと「ケンカ芸」が持ち味だが、今回の騒動では相方・金ちゃんによる「フォローに見せかけた追い打ちの毒で笑いを増やす」という通常のパターンが機能しなかった。ネット上では「笑えない」「不快」「調子に乗っている」などの批判が相次ぎ、ケンカネタとして成立していないとの声が上がっている。

毒舌キャラの限界と令和における居場所

この一件は、毒舌キャラが令和の時代にどこまで許容されるかという問題を浮き彫りにした。過去には「ケンカ芸」で笑いを取ることができたが、SNSの普及やコンプライアンス意識の高まりにより、単なる暴言は受け入れられにくくなっている。特に、弱者と見なされた先輩を標的にする構図は、視聴者の共感を得にくい。

良ちゃんの謝罪は事態を沈静化させる方向に働くかもしれないが、キャラクターの根本的な見直しを迫られる可能性もある。毒舌キャラが「笑い」として成立するためには、単なる攻撃ではなく、ユーモアや愛嬌、あるいは自己犠牲的な要素が必要とされる時代になったと言える。

今回の騒動は、芸能界における人間関係の難しさと、時代に合わせたキャラクターの変化の必要性を改めて示す事例となった。

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