渡辺謙さん、気仙沼で講演「俳優のよろい脱げる場」と東北への思い語る
渡辺謙さん、気仙沼で講演「俳優のよろい脱げる場」と東北への思い

俳優の渡辺謙さん(66)が27日、宮城県気仙沼市の気仙沼市民会館で講演し、東日本大震災後の支援活動や、自身が昨年までオーナーを務めた市内のカフェについて語った。「俳優というよろいを脱げる場」などと明かし、東北への思いを強調した。

震災支援とカフェ運営の経緯

気仙沼法人会が主催した講演で、渡辺さんは「震災から15年、世界と日本と気仙沼」と題して約1時間話し、市民ら約680人が耳を傾けた。

渡辺さんは、被災地支援について、阪神・淡路大震災当時は病気療養中のために支援活動ができず、「無力さをすごく感じた」と回想。その経験もあり、東日本大震災では2011年5月から、支援物資を積んだバンで避難所22か所を回ったという。

その後、気仙沼でできた友人の思いに応え、人が集まる場所を作るために2013年にカフェ「K-port」のオーナーになったと説明。自ら店頭に立って接客し、「俳優というよろいを脱いで個人として楽しめる場所だった」と振り返った。

閉店への思いと東北との縁

昨年末の閉店については、自分が運営から降りることで店を「気仙沼のK-portにしたかった」と説明。「近々違う形でオープンできると思うので、またかわいがってほしい」と呼びかけた。

また、主演を務めた1987年のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の県内での盛り上がりを紹介。仙台市を中心に非常に活気づき、サイン会やあいさつで月1回は県内を訪問したと振り返り、「僕らはそれを『参勤交代』と呼んでいた」と笑いを誘った。

さらに、奥州藤原氏を題材にしたNHK大河ドラマ「炎立つ」で主演を務めたことなども紹介し、「東北には昔から深い縁がある」と話し、東北地方への強い思いに触れて会場を沸かせていた。