井手上漠、『ザ・ノンフィクション』ナレーション初挑戦 故郷・隠岐諸島との共通点語る
井手上漠、『ザ・ノンフィクション』ナレーションで故郷との共通点語る

タレントの井手上漠が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当するのは、4日・11日の2週にわたって放送される「誰かと分かち合いたくて~人生交わるレトロマーケット~」。東京・中野区の「野方文化マーケット」に集う人々の人生を追った作品だ。

不思議な引力で人々が交わるレトロマーケット

舞台は、東京・中野区の「野方文化マーケット」。戦後の闇市に始まるといわれるこの場所には、若者たちが夢を抱き集まってくる。シャッターを下ろした店が目立つ一角から、きょうもにぎやかな声が響く。

おでん割烹「日南乃」を営む冬馬さん(35)は、6年前に開業。働く意欲のある人なら、髪色やタトゥー、過去を問わず仲間として迎えてきた。事業を大きくすることを夢見てきたが、2025年、アルバイトが就職などで一斉に退職。一度は閉店を考えたが、新たな仲間と再出発した。

新しいスタッフの多くは元常連客。昼は別の仕事をしながら、売り上げの分析まで引き受ける仲間もいる。仲間の力で店が変わり始めたある日、冬馬さんは全員を集め、大きな決断を告げる。

窮地を明かす元プロボクサー

2階の「cafe bar fulari」を営む奈奈さん(37)は、まっすぐ家に帰りたくない夜、誰かと話したい――かつて自分も求めた、そんな店で客を迎えている。常連の早川さん(54)は、不動産会社を営む元プロボクサー。「ギブ&ギブ」を大切に、見返りがなくても誰かのために動く。だが、大きな物件の仲介はめったになく、経営は厳しい。なじみの店で明かしたのは「来週にも会社がつぶれそうだ」という自らの窮地だった。

夢を語る夜も、弱音をこぼす夜も、聞いてくれる誰かがいる。不思議な引力で人々が交わるレトロマーケットの人間模様を追った。

「東京にも愛でつながっているお店があるんだ」

今回ナレーションを担当するまで、「野方文化マーケットの存在を知らなかった」という井手上。「東京にも、こんなふうに愛でつながっているお店があるんだと思えて、すごく新鮮でした」と驚きながらも、映像に映る商店街の空気には懐かしさを覚えた。

「私の地元の離島と、すごく似ている感じがしました。みんな“ヤッホー!”みたいな感じでお店に入ってきて、別にご飯を食べなくても挨拶だけで帰ることもあるし、いい魚が釣れれば“これは絶対このお店に使える”と分け合ったりする。そういうところが、気持ちよかったです」

「機会があれば行ってみたい」とも語り、「私は地元のみんなが集まるような場所が好きなんです。おじいちゃんおばあちゃんとかがふらっと来ちゃうような。“あらぁ、美人さんだね~”とか言われながら、酔っ払ってみんなで一緒にカラオケを歌ったりする空間も好きです。ああいうお店は私も好みですね」と笑顔を見せた。