HYBE新グループaoen、47都道府県ツアーで地方深耕 J-POP戦略の勝算
HYBE新グループaoen、47都道府県ツアーで地方深耕

HYBE MUSIC GROUP傘下の新人ボーイズグループ「aoen(アオエン)」が、今年4月の沖縄公演を皮切りに47都道府県すべてを巡るツアーを展開している。世界的エンタメ企業の新人が、あえて地方のライブハウスを中心とした“どさ回り”を続ける戦略の背景には、J-POP市場での確固たる基盤構築への野心がある。

福井公演で見せた地域密着の工夫

5月某日、福井県のライブハウスには約200人のファンが集まった。aoenのメンバーは、3月リリースの楽曲『秒で落ちた』の曲名を福井弁でどう言うか観客とやり取りし、歌い出しのキリングパートで颯太が「秒で落ってるざ」と福井弁で披露すると、客席から悲鳴が上がった。この日の来場者の約半数は福井在住者で、残りの半数はライブ初参加者だったという。

BTSとの対照的な戦略

一方、HYBEの先輩アーティストであるBTSは、世界34都市で88公演のワールドツアーを開催中だ。韓国の各証券会社は総動員数を400万~500万人規模と試算し、チケット争奪戦が繰り広げられている。aoenのツアーはこれとは対照的に、地方の小さな会場でファンと直接触れ合うことを重視している。

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K-POPとは異なる売り出し方

HYBE JAPANの関係者は「K-POPの売り出し方はしない」と明言する。デビュー前からSNSやYouTubeで認知度を高める従来のK-POP手法ではなく、実際に足を運んでファンと交流し、成長ストーリーを共有することで、熱心なファン層を育てる戦略だ。一部の地域では、メンバー自らがライブ前にビラ配りを行ったこともあるという。

ライブ後のファン見送りで“沼落ち”促進

福井公演では、ライブ終了後にメンバーが出口でファンを見送り、ファンは名残惜しそうに会場を後にした。普段はSNSやYouTubeでしか見られなかったaoenのパフォーマンスを間近で体験し、“沼落ち”するファンが着実に増えている。アーティストとファンが一緒に成長するストーリーをたどる丁寧な仕掛けが、地方での支持を拡大している。

ツアー全日程と今後の展望

ツアーは4月の沖縄公演から始まり、12月にファイナルを迎える予定だ。aoenは2025年6月にデビューしたばかりの7人組ボーイズグループで、所属レーベルはJCONIC。HYBEの新人が地方を徹底的に回ることで、全国的なファンベースを築き、将来的にはJ-POPシーンでの確固たる地位を目指す。

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