自己紹介で「名前と肩書だけ」は損、4つのレイヤーで深く語る方法
自己紹介で「名前と肩書だけ」は損、4つのレイヤーで語る

自己紹介の場面で、名前と肩書だけを述べて終わらせる人は損をしている。企業の組織開発を支援する経営者でMIMIGURI代表取締役Co-CEOの安斎勇樹氏は、自己紹介には「4つのレイヤー」があり、深い部分を語ることで周囲との関係性が変わり、自己理解も深まると指摘する。

「自己紹介」を定期的にアップデートする習慣

職場に新しい人が入った時、異動先での挨拶、社外の交流会や懇親会、子どもの保護者会や地域の集まり。こうした場面で「自己紹介をお願いします」と言われた時、多くの人は会社名や部署名、担当業務、名刺に書かれた肩書きなど、最低限の情報で済ませようとする。少し長めに話す場合でも、前職の勤務先や職種、大学の専攻といった経歴を加える程度だ。

安斎氏は「所属」と「役割」など、履歴書に書かれたスペックを開示して終えるのが一般的だと述べる。しかし、本当に効果的な自己紹介は、自分の内面を掘り下げて伝えることにあるという。同氏は、リフレクション(内省)が上手な人は「自分についてどう説明するとしっくりくるか」を定期的に見つめ直し、アップデートしていると指摘する。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「いまの自分はどんな人間なのか」を問い直す

なぜ自己紹介についてリフレクションする必要があるのか。安斎氏は、リフレクションを続けると他人ではなく自分自身に目が向くようになり、出来事そのものではなく自分にとっての意味づけを問い直せるようになると説明する。誰かの言動ではなく自分のモヤモヤを掘り下げ、他者の評価ではなく自分の中に生まれた小さな学びに注目する。ソーシャルノイズに振り回されず、自分の興味の変化に敏感になる。

こうした静かな時間を積み重ねると、周りからどう見られているかが気にならなくなり、自分はどんなことに関心があり、どんな価値観を持っているのかに関心が向く。結果として「自分の解像度が上がる」と安斎氏は述べている。

自己紹介の「4つのレイヤー」とは

安斎氏は自己紹介を4つのレイヤーに分類する。第1層は「名前と肩書」、第2層は「経歴や専門性」、第3層は「興味関心や価値観」、第4層は「譲れないポリシーや信念」だ。多くの人は第1層か第2層で止まってしまうが、第3層以降を語ることで、相手に深い印象を与え、本質的なつながりが生まれるという。

例えば、名刺に書かれている情報以外の自分を語るために、自分の興味関心や専門性を添える。さらに、半年に一度は自分の「アイデンティティ」を微調整し、その時々の自分に合った自己紹介を用意することが重要だと安斎氏は説く。

主体的に生きるための大切な習慣

自己紹介の内容を真剣に考える習慣は、単にコミュニケーションの場を円滑にするだけでなく、自分自身の人生を主体的に生きるための基盤となる。安斎氏は、自分が何者かを定期的に問い直すことで、キャリアや人間関係においてブレない軸を持つことができると強調する。

同氏の著書『静かな時間の使い方 自分の解像度を上げる「独りの思索」の全技法』(朝日新聞出版)では、こうしたリフレクションの具体的な方法が詳しく紹介されている。自己紹介をアップデートすることは、自分自身を深く知り、より充実した人生を送るための第一歩と言えるだろう。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ