ホラン千秋さん、留学中のオーディション惨敗が転機に<アーカイブ>
ホラン千秋さん、留学中のオーディション惨敗が転機に

平日夜のニュース番組でキャスターを務める女優のホラン千秋さん(24)。舞台で培った度胸と落ち着いた語り口で、多くの視聴者に支持されている。異分野に挑戦する意欲を育んだのは、大学3年時の米国留学での体験だった。

泣いて帰ったあの日

米国北西部のオレゴン州は雨期が長く、例年秋から翌年春にかけてすっきりしない空模様が続く。その日曜日も、冷たい雨が降っていた。

「泣きながら歩いて寮に帰ったあの日のことは今でも忘れない。灰色の空を見上げて、『私の心と同じだな』って。悔しさも悲しみも、すべて外に出してしまいたかった」

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

青山学院大学の3年生だった2009年の秋。演劇を学ぶ留学生として、米オレゴン州立大に通い始めて1カ月が過ぎていた。涙の理由は、大学で行われた舞台のオーディションでの大惨敗にあった。

オーディションでの惨敗

課題として渡された台本は、アイルランド出身の作家、オスカー・ワイルドの戯曲「理想の夫」。日本ではアイルランド人の父とずっと英語で会話してきたが、19世紀の文豪の四大喜劇に数えられる名作だけに、言葉は難解でセリフも長かった。

戸惑い、棒立ちのまま字面を追ううちにオーディションは終わった。「日本で芝居をしてきたプライドはズタズタだし、英語力も通じない。もうダブルパンチで…」

年の離れた女性2人が、ある男をめぐって言い争う…。割り当てられたシーンの内容が理解できたのは、舞台を降りてから。セリフの読み上げで精いっぱいの自分とは違い、ほかの学生は体を大きく使って感情を巧みに表現していた。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ