磯村勇斗、ドラマ「クロスロード」で救命医役 初の医師役に「難しい」、俳優として次の時代の役者像を模索
磯村勇斗、ドラマ「クロスロード」で救命医役 初の医師役に「難しい」、俳優として次の時代の役者像を模索

俳優の磯村勇斗が、テレビ朝日系ドラマ「クロスロード~救命救急の約束~」(火曜午後9時)に出演している。演じるのは、救命救急の最前線に立つ医師・桐生昴だ。「(目の前の患者を)救うべきかどうか、常に自分に問い、葛藤し続けている」と役柄を語る。

同作は、今田美桜演じる若き救命医・春木遥を主役に、「誰かを救いたい」という熱い思いを共有する救急隊員や警察官たちの姿を描く。一分一秒を争う現場で、壁にぶつかりながらも自分なりの正義を貫こうともがく若者たちの物語だ。

初の医師役への挑戦

磯村にとって医師役は初めて。耳なじみのない専門用語を操り、手術などの所作を的確に見せなければならないうえ、顔の半分がマスクで覆われるため、表情での表現も工夫が要る。「先輩たちから『本当に大変なんだよ』って聞かされてきた」と明かし、「ついにきたか」と心の内に熱い気持ちが湧き上がる。「自分と桐生は、似ているのかな」と重ね合わせる。

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下積み時代と俳優としての模索

ドラマや映画への出演が絶えないが、道のりは険しかった。高校卒業後、演劇を学べる大学に進んだが「本格的に芝居をしたい」と中退し、小劇場の舞台に立ち続けた。同年代の俳優たちがメジャー作品で主演を張る姿に「なんでそこに自分がいないんだろ」と、嫉妬や悔しさが渦巻いたという。

20代の頃は俳優の松田優作が好きだった。「昭和の役者さんたちの野性的で泥臭いところがいいなぁって」と振り返る一方、今の時代における「男性美」の変化も実感している。清潔感や洗練が求められ、メイクの感じも以前とは違うと語る。それでも「役者がみんな同じでいいかというと、僕はそうじゃないと思う」と話す。

時代の流れや流行に対し「アンチテーゼになる」ことを自身の役割と見定める。「今は、次の時代の役者像を模索している最中。難しいけど、やっていかないといけない」と決意をにじませた。

一問一答

Q マイブームは。
A 韓国のりです。気に入ったメーカーのものがあり、家に必ず三つ常備しています。撮影前の朝と、撮影後の夜に食べます。なぜかわからないですけど、食べ出すと止まらなくなっちゃいました。

Q もし1年間全く仕事がなく、休めるとしたら何がしたい?
A 海外に行くでしょうね。違う文化に触れ、いつもと違う人たちと接することでリフレッシュしたいです。アメリカに行き、南米も含めて1周したいです。

プロフィール

磯村勇斗(いそむら・はやと)は1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2015年に「仮面ライダーゴースト」で仮面ライダーネクロムを演じ、注目される。映画「月」やドラマ「不適切にもほどがある!」など出演多数。2024年には日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した。

文・読売新聞文化部 森田純矢/写真・大原一郎

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