猫にバレる繕った笑顔:作家・村山由佳が語る心からの機嫌の取り方
猫にバレる繕った笑顔:村山由佳の機嫌の取り方

作家の村山由佳氏は、プレジデント誌の特集「機嫌がいい人の考え方」の中で、猫との生活を通じて培った「心からの機嫌の良さ」について語っている。村山氏は、何があっても動じない温厚な人々の流儀を探る同特集の一環として、自身の経験を披瀝した。

猫との出会いが変えた人生

村山氏は物心ついたころから実家で猫と犬を飼っていたが、猫が人生に欠かせない存在になったのは一人暮らしを始めてからだという。一度目の結婚後に鴨川に住んでいた際、実家で母に処分されかけた子猫2匹を、猫が苦手だった夫に「住み着いてしまった」と嘘をついて連れてきて、床下で飼っていた。そのうちの1匹「こばん」が子猫の「真珠」を産み、さらに「真珠」が4匹の子猫を産んだことで、複数の猫との暮らしが本格化した。

出奔と再会の絆

数年後、村山氏は鴨川の家を離れることになった。当時の夫は猫をかわいがるようになっていたが、春夏秋冬にちなんで名づけた「かすみ」「むぎ」「もみじ」「つらら」のうち、三毛の「もみじ」だけは村山氏にしか懐かなかった。「必ず連れに帰るから、待っていて」と言い残し、東京でペット可の物件を探し、1カ月後に迎えに行った。そのとき「もみじ」は飛びついてきて、足元にすがりついて鳴き、ジーンズに爪を立てて肩までよじ登ってきた姿は今も忘れられないと振り返る。

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猫が教える本当の穏やかさ

村山氏は「繕った笑顔は猫にバレる」と指摘する。猫は人間の偽りの感情を敏感に見抜くため、心から機嫌よくいることの大切さを教えてくれるという。守るつもりでいた猫に、逆に自分が守られていたと実感したエピソードも披露。言葉を持たない猫だからこそ、無限に耳を傾けてくれる存在だと語る。

この記事はプレジデント2026年7月31日号に掲載され、有料会員限定で全文が読める。構成は梶原麻衣子、撮影は大槻純一が担当した。

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