放送プロデューサーのデーブ・スペクターさんは、昨年の東日本大震災の際、短文投稿サイト・ツイッターで心温まるギャグを連発し、日本人の心に笑いを呼び起こしました。〝日本人より日本をよく知る〟シカゴ出身の米国人。そんなデーブ流の「お節介(せっかい)」な姿勢が、周囲を常に明るくしています。
テレビ出演で人気に
「3年ぐらいで帰る予定が、テレビに出るようになって日本での仕事がだんだん面白くなって」と振り返るスペクターさんは、米ABC放送に勤務していた昭和58年、ドキュメンタリー番組の製作のため、3度目の来日を果たしました。当初は2週間の予定でしたが、日本のテレビ番組の買い付けも命じられ、長期滞在を始めました。
日本語が流暢な外国人がまだ珍しい時代、「第一次外国人タレントブーム」で、米国出身のケント・デリカットさんや、アフリカのギニア共和国出身のオスマン・サンコンさんらが活躍していました。スペクターさんも、バラエティー番組「笑っていいとも!」(フジテレビ系)へ出演。毒舌やジョーク、豊富な知識が重宝され、ワイドショーや討論番組、CMへの出演に加え、コラムの執筆、放送作家へと活躍の場を広げていきました。
震災後の日本を励ます
米国でも日本の経済成長や文化に大きな関心が集まる中、スペクターさんは日本滞在中にABCを辞め、63年には国内外の映像の買い付け販売などを行うスペクター・コミュニケーションズを設立しました。妻、京子さんと二人三脚で事業を軌道に乗せました。



