コモ湖のクラシックカーイベントに新旧の咆哮
イタリア・コモ湖のヴィラ・エルバで開催されたクラシックカーイベントでは、日本車を含む新旧の名車が湖畔をにぎやかに飾った。厳格な審査を経て、最高賞「ベスト・オブ・ショー」には1937年製のBMW「328 ビューゲルフアルテ(Bügelfalte)」が輝いた。
このモデルは、レーシングバージョンに由来する極めて希少なスパイダーで、フロントフェンダーの独特なラインがその名の由来。1940年のミッレミリアを制したクーペの礎でもあり、直列6気筒エンジンを搭載した軽量化と空力の記念碑的モデルとして知られる。BMWグループクラシックの完璧な演出に流されることなく、その歴史的価値が正当に評価された結果であり、納得の受賞となった。
ブロード・アロー・オークションで新記録続出
併設されたブロード・アロー・オークションも大きな興奮を呼んだ。イタリアでのコレクターズカーオークションは成功が難しいとされるが、今年はその前評判を覆す勢いを見せた。出品された75台のうち61台が落札され、成約率は81.33%を記録。総売上高は前年比19%増の3444万9625ユーロ(50億円超)に達した。
オークションは最後の1秒までドラマに満ちていた。最高額が期待された2018年製のワンオフモデル、パガーニ「ゾンダ・ウニカ・ロードスター」が国境税関で足止めされ、現車が会場に到着せず不落札となる波乱があった。しかし、それも1つのエピソードに過ぎず、オークションは新記録を連発した。
特に2004年製フェラーリ「360 チャレンジ・ストラダーレ」が72万625ユーロの世界記録で落札された。また、奇跡的な低走行コンディションを維持したランチア「デルタ・インテグラーレ」のコレクションも次々と記録を塗り替え、1992年製「マルティニ6」が32万6875ユーロのモデル最高額で落札された。
日本車にも熱視線
イベントでは、JDM(Japanese Domestic Market)と呼ばれる日本のスポーツカーも注目を集めた。ホンダ「NSX タイプR」や日産「スカイラインGT-R(R34)」などが展示され、来場者の熱視線を浴びた。これらの日本車は、海外のコレクターからも高い評価を受けており、今後のオークション市場での動向が注目される。



