BSでは、キャンプやクルマ、釣り、電車など、芸人が趣味に特化した番組が数多く放送されている。テレビ局関係者によると、こうした番組はここ数年で増えているという。なぜこうした番組がBSで制作されるのか。BSテレ東に話を聞いた。
BSテレ東で放送中の趣味特化番組
BSテレ東では、レギュラー番組で『飯尾和樹のずん喫茶』(毎週日曜 後5:45)のほか、10月からはオードリー・春日俊彰が出演する『オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ シーズン4』(3日スタート、毎週土曜 後10:00)、マヂカルラブリー・野田クリスタルがMCの『漫画クリスタル』(7日スタート、毎週水曜 深0:30)という2番組が新たに毎週放送される。
9月には特番で『野鳥を見る田中』(20日放送)、『ダイアン津田のギョイギョイスーフィッシング』(26日放送)という2番組を放送。それぞれアンガールズ・田中卓志、ダイアン・津田篤宏が趣味を楽しむ様子を流した。
BSの強みとテレ東のDNA
BSではなぜこうした趣味にフォーカスを当てた番組が多いのか。BSテレ東の中村敦史編成部長はオリコンニュースの取材に対し、「“深く、じっくりと、特定のターゲットに刺さるコンテンツ”を放送できる点がBSの強み」と指摘。「地上波では幅広い層に向けたテンポの速い番組作りが求められがちですが、BSの視聴者層は『自分の好きな世界観や趣味の時間を、じっくりと楽しみたい』という傾向が強いのが特徴です」と説明した。
また、テレ東やBSテレ東の番組について「昔から『他局がやらないニッチな企画を考える』というDNAがあります」と強調。「出演者の方々が本当に好きなこと、熱量を持てる“趣味”というテーマは、このBSの視聴スタイルと弊社のDNAに非常にマッチしているため、結果としてこのような番組が多く生まれています」とコメントした。
趣味特化番組が増えた時期と見どころ
中村氏は、近年の「芸人個人のニッチな趣味嗜好を番組化したバラエティ」が明確に増え始めた時期について、「世の中のライフスタイルや趣味がより細分化・多様化してきたここ数年の印象」とした。こうした番組では、出演者の“素の表情と圧倒的な熱量”が共通する見どころだという。
例として、『自腹せんべろ』で完全自腹だからこそ見せる春日のリアルすぎる金銭感覚や安くて美味しい酒に出会ったときの心の底からの笑顔が見られること、釣りの番組でなかなかアタリが来ずに本気でイライラしたりボヤいたりする津田の姿を挙げた。
中村氏は「こうした台本にはない予想外の展開や、好きなものに没頭する姿は、見ている側もいつの間にか引き込まれて一緒に楽しんでいるような感覚になれます。テレビの前の皆様にも、出演者の方々と一緒に趣味の時間を過ごすような感覚で、ぜひ肩の力を抜いて楽しんでいただきたいと思います」とコメントした。