『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの著者・三上延さん(41)は、作家になる前には古書店でアルバイトとして勤めていました。社員登用も勧められましたが、退路を断って作家の道を選びました。
江戸川乱歩が出発点
小さいころから本が好きだった三上さんは、小学4、5年生のころに『少年探偵団』シリーズをすべて読み、その後大人向けの江戸川乱歩作品も読み始めました。内容が猟奇的で強烈だったと振り返ります。
中学に進むと岩波文庫の海外文学などを濫読し、高校時代は文芸部に所属して部誌で小説を書き始めました。小説家を志したのはそのころです。大学でも文芸部に入り、主に海外の幻想文学などに影響を受けた作品を書いていました。
退路を断って作家の道へ
大学卒業後は周囲に「小説家になる」と宣言し、中古レコード店などでアルバイトをしながら純文学系の作品を書き続けました。しかし、新人賞に応募しても次から次に落選し、デビューはかなわず、次第に焦りが生じてきました。
古書店でのアルバイト中に社員登用を勧められましたが、退路を断って作家の道を選びました。この決断が、後に人気シリーズの誕生につながることになります。



