米国最大のオークションハウスであるヘリテージ・オークションズ(本社:テキサス州)は25日、12日〜13日に開催した「Video Games Signature Auction」において、最高グレードを獲得した初期版の未開封『スーパーマリオブラザーズ』が300万米ドル(約4億8354万円)で落札されたと発表した。この落札額は、2021年に個人取引で記録された200万ドル(約3億2236万円)を上回り、ビデオゲーム収集品における世界最高額を更新した。
極めて希少な未開封品
落札されたのは『Super Mario Bros. - PSA 9.6 A++ Sealed [Gloss Sticker, Second Production]』。1980年代に任天堂が家庭用ゲーム機市場で確固たる地位を築くきっかけとなった象徴的タイトルの、極めて希少な未開封品だ。1986年初頭に採用された「光沢シール」を備えた個体で、ゲーム史上最も重要なカートリッジの中でも、現存が確認されている最古の未開封品とされる。
また、本品は第2生産版に属する既知の未開封品3点のうちの1点であり、このバリアントが未開封状態で公的オークションに出品されたのは今回が初めて。その希少性の高さが、記録的な価格を引き出した要因の一つとみられる。
コレクターが重視するコンディションと製造ロット
ヘリテージ・オークションズのビデオゲーム部門コンサインメント・ディレクター、エヴァン・メイシンギル氏は、「トレーディングカード、コミック、ビデオゲームなど、あらゆるコレクターズアイテムにおいて、コレクターはコンディションとプリントラン(製造ロット)を非常に重視します。今回の『スーパーマリオブラザーズ』は、最良の保存状態を誇る最初期の未開封品の一つであり、ビデオゲーム収集品の頂点を象徴する存在です。本品はNESの全米発売に先立つテストマーケット版であり、その極めて高い希少性と、このタイトルが持つ意味を考えれば、世界で最も価値あるビデオゲームとなったことは驚きではありません」とコメントした。
今回のオークションでは、他にも高額落札されたゲームソフトがあり、ビデオゲーム収集市場の加熱ぶりが改めて示された。



