山口市の夏を彩る「山口祇園祭」が2026年7月20日に開幕し、初日から歴史と伝統が息づく行事が繰り広げられた。中心となる八坂神社(同市上竪小路)では、山口県指定無形民俗文化財である「鷺の舞」が奉納され、観客は優雅な舞に見入った。
室町時代から続く鷺の舞、観客を魅了
鷺の舞は室町時代から伝わる伝統芸能で、今年は鷺の舞保存会のメンバー15人が披露した。白い衣装をまとったサギ役の男性2人と少年が、笛と太鼓の調べに合わせて優雅に舞うと、境内は拍手に包まれた。同保存会によると、この舞は山口祇園祭の起源である1459年から続く由緒あるもので、2024年に米紙ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年の旅先52選」に山口市が選ばれた際にも、歴史ある祭りとして紹介された。
裸坊約400人がみこし担ぎ練り歩く
初日は鷺の舞の後、裸坊と呼ばれる男衆約400人が3基のみこしを担ぎ、神社から御旅所まで約2キロの道のりを練り歩いた。威勢の良い掛け声とともに進むみこしに、沿道は多くの見物客で賑わった。神社近くに住む81歳の市民は「山口の夏が来たと感じる。沿道にたくさんの人が出て、にぎやかなのがうれしい」と語った。
祭りは27日まで、市民総踊りや御還幸も
山口祇園祭は京都の祇園祭にならい、1459年に始まったとされる。24日午後7時半からは中心商店街で「市民総踊り」が行われ、27日にはみこしを神社に戻す「御還幸」が執り行われ、祭りのフィナーレを飾る。期間中はさまざまな行事が予定されており、市内各所で夏の活気が満ちる。



