秋田県仙北市の玉川温泉が、同名の縁で玉川大(東京)に若者向けのPRを依頼し、学生らが「地球じゃない説!?」をキーワードにSNS用のPR動画を作成した。9月4日には提案発表会が開かれ、若者ならではの視点で温泉の魅力を再発見する取り組みが示された。
若者の認知度は低く、SNS活用が鍵
玉川温泉は日本一の強酸泉と天然岩盤浴、ラジウムを含む特別天然記念物の北投石による世界でも希少な湯治場として知られる。一方で、昔ながらの湯治場は客層に高齢者が多く、若者の認知度が低い傾向がある。
学生らが大学生105人に実施したウェブアンケートでは、玉川温泉を「知っている」と答えたのは8人だけだった。旅先を選ぶ情報源はインスタグラムなどのSNSが8割を占め、選定で重視する項目は「観光スポット」「独自の体験」が合わせて8割に上った。
3カ月の調査とフィールドワーク
取り組んだのは玉川大観光学部三木日出男ゼミの4年生8人。池田愛菜さんや中島海里さんらで、全員が「秋田県は初めて」だという。6月から事前調査と研究を始め、9月2日から2泊3日のフィールドワークを行った。
三木教授は「PBLとはプロジェクト・ベースド・ラーニング、教室の外で課題を見つけ解決策を探る研究。玉川温泉を知らない学生が事前にその課題を調べたうえで、実際に来てみて想像と違う面を軌道修正したうえで解決策を提案する」と研究の概要を説明した。
社長も新たな発想に期待
発表会の冒頭、畠山米一社長は「玉川温泉は日本一の強酸泉と天然岩盤浴それにラジウムを含む特別天然記念物の北投石による世界でも希少な湯治場である半面、社員は湯治から一歩出た新しい発想がなく、気付きも薄れていた」と打ち明けた。
そのうえで「新型コロナウイルス流行後に旅行形態が様変わりし、この地域にも新しい取り組みが必要と考えた。同名のご縁で玉川大に玉川温泉を舞台にしたPBLをお願いした」と依頼の経緯を説明した。



