東京都渋谷区の代々木公園ケヤキ並木通りで14日、人力車の全国大会「Red Bull人力車」が開催された。日本各地の観光地から集まった車夫たちが、全長約2.5メートル、重さ約90キロにもなる人力車の速さと操作技術を競う珍しい競技とあって、会場では多くの見物客が足を止め、熱い声援を送った。
全国から37人の車夫が参加
2回目の開催となった今大会には、浅草や京都をはじめ、北海道や新潟、石川、長崎など全国の観光地から18~54歳までの車夫37人が参加。予選は約100メートルの直線を駆け抜けるスプリントコースで行われた。
決勝は障害物レース
決勝は、特設コースでの障害物レース。予選を勝ち抜いた男性10人、女性2人の計12人が臨んだ。スラロームや大型の缶を回るなど、速さだけでなく繊細なコントロールが求められる難所では、車夫たちの体力と腕前が試される。各地の第一線で培った技術と瞬発力を遺憾なく発揮する車夫たちの気迫に、会場は大きな熱気に包まれた。
小林歩夢さんが2連覇
軽快な引き回しで見事頂点に立ったのは、「東京力車」所属の小林歩夢さん(22)。表彰式では満面の笑みを浮かべ「強敵ばかりでした。2連覇できるとは思ってもいなかった」と喜びを語った。今後は後輩の育成にも尽力し、日本独自の人力車文化を大切にしながら、その魅力を広く伝えていきたいという。全国の車夫たちの思いも同じだ。