大津市、ホテル送迎バスで観光地巡り促進 8月から実証
大津市、ホテル送迎バスで観光地巡り促進

無料送迎バス実証の概要

大津市は8月から、びわ湖大津プリンスホテルの宿泊客に送迎バスで観光地を巡ってもらう実証事業を始める。来年秋に県内で実施されるJRグループの大型観光企画「滋賀デスティネーションキャンペーン(DC)」を見据え、観光施設への二次交通を充実させ、滞在時間を延ばす狙いがある。市は「実証を踏まえ、補助の仕組みを整えるなど事業化につなげたい」としている。

背景と課題

市によると、大津市内には京都観光のついでに宿泊する人が多い。昨年、過去3年以内に市内に宿泊した309人を対象とした調査では、東海圏からの47人のうち6割、首都圏からの188人のうち7割が京都に立ち寄り、「京都メイン」との回答が目立った。市は「滞在時間を延ばす余地がある」とみるが、鉄道駅から遠く、二次交通となるバスへの乗り継ぎが不便な観光施設が多いことが課題だ。全国的な運転手不足でバス路線の充実は難しいが、国の規制緩和により、宿泊施設は道路運送法上の許可などがなくても無償で客を観光施設に送迎できるようになっており、ホテルの送迎バスを活用することにした。

運行計画と予算

無料送迎は、夜間に境内をライトアップする西教寺(8月1、2日、9月5日)、チェックアウト後の時間帯に三井寺、近江神宮、日吉大社、坂本ケーブルを順に巡る便(10月5、6日、11月15、16日)、寿長生の郷(11月7~9日)、紅葉の時期の石山寺(11月28、29日)などを運行。その後も調整中で、今年度中に20日間前後の運行を予定している。予算は調査費やバスの燃料代などの実費計200万円。利用状況や満足度を分析し、公共交通で訪れた宿泊客のニーズを把握。遠方からの来訪が見込めるDCでの誘客につなげたい考えだ。

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関係者の声

14日の記者会見で、びわ湖大津プリンスホテルの中山隆之総支配人は二次交通の乏しさを念頭に「日頃お客様からオススメの観光地を聞かれるが、特に高齢の方は公共交通機関だけでは行きづらい。解決の一助になれば」と述べた。佐藤健司市長は23日の定例記者会見で「市内に宿泊する方の周遊を促進したい」と期待を示した。

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