開幕まで1年、建設遅れが深刻
2025年大阪・関西万博の開幕まで約1年となったが、会場建設の遅れが深刻化している。日本国際博覧会協会(万博協会)によると、2024年12月時点の工事進捗率は約60%にとどまり、当初計画を大きく下回っている。特に、大屋根(リング)の建設が難航しており、完成時期は2025年1月以降にずれ込む見通しだ。
入場券販売が低迷、目標達成は困難
入場券の販売も停滞している。万博協会は2025年4月の開幕までに約1400万枚の販売を目標としているが、2024年12月時点の販売実績は約200万枚と、目標の14%にとどまる。関西経済連合会の松本正義会長は「このままでは目標達成は難しい」と指摘し、販売促進策の強化を求めている。
運営体制に不安、人材不足も
運営面でも課題が山積している。2024年11月には、万博協会の運営統括責任者が辞任するなど、人材不足が顕在化。さらに、警備や清掃などのスタッフ確保も難航しており、開幕後の円滑な運営に懸念が生じている。
経済効果への影響は
大阪府と大阪市は、万博の経済効果を約2兆円と試算しているが、建設遅れや入場券販売の低迷が長期化すれば、この試算は下方修正を余儀なくされる可能性がある。専門家からは「万博の成功は集客力にかかっている。現状では、想定された経済効果を達成するのは厳しい」との声が上がっている。



