富士急ハイランドとネスレ日本は、絶叫アトラクション「ええじゃないか」の乗車前後の2拠点で、夏の体験企画『絶叫のち、果実×コーヒーのオアシス(SCREAM RECOVERY LOUNGE)』を7月25日・26日の2日間実施した。コーヒーに果実の香りを合わせたドリンク「ネスカフェ クーラー」が2日間合計3000杯用意され、来場者に無料で提供された。
世界記録のコースター「ええじゃないか」
舞台となった「ええじゃないか」は、座席の回転とコースのループ、ひねりを合わせた総回転数14回転が世界記録に認定されているコースター。靴を脱いで搭乗し、後ろ向きのまま約76メートルまで引き上げられたのち、最大89度の角度で落下する。最高速度は126キロ、所要時間は1分55秒。真夏の日差しのもと、振り回されたのち屋外に戻ってきた客に渡されたのが、冷えた一杯だった。
キッチンカーで提供、アロハシャツ姿のスタッフ
乗車後の拠点は、頭上をコースターのレールが横切る出口前の広場。水色の車体に「コーヒーで、ひと口のバカンスを。」と記されたキッチンカーが停まり、屋根には商品のビジュアルを掲げた看板が載る。周囲には「HELLO NEW COFFEE!」と大きく印字されたバナーが並び、赤いパラソルが日差しを遮る。車内にはレモンとラズベリーのジャグが据えられ、アロハシャツ姿のスタッフがフルーツ柄のパウチに注いで差し出すと、受け取った客がその場でレールを背景に写真を撮る場面が続いた。乗車前の拠点では、入口の鳥居付近でカップに注いで手渡された。
「ネスカフェ クーラー」の特長
提供された「ネスカフェ クーラー」は、ネスレ日本が3月に発売したスティックタイプの製品。ライトロースト(浅煎り)のコーヒーに果実の香りと酸味を合わせており、液色はコーヒーとしては薄く、透明感がある。フレーバーはレモンとラズベリーの2種が用意された。
コーヒー市場の変化と新しい飲用シーン
コーヒーは長く、席に着いてじっくり味わう飲み物とされてきたが、喉の渇きを潤す場面へと広がりつつある。消費者行動研究所の「飲み物調査」によると、コーヒー飲用に占めるアイスの比率は約30年前の23%から現在では41%へと上昇し、20代では5割以上がアイスコーヒーを愛飲している。ネスレ日本によると、水やミルクで割って飲む濃縮飲料のコーヒー市場も、直近3年間で約1.5倍に拡大。絶叫の直後という、これまで水やスポーツドリンクが選ばれてきた場面にコーヒーを差し出す今回の企画は、その延長線上にある。
両社の狙い
「ネスカフェ クーラー」は、ネスレが今後世界で展開するブランドとして、日本で先行して発売された製品でもある。アイスコーヒーの飲用が定着した日本市場が、その最初の舞台となっている。ネスレ日本の益戸洋平氏は「これまでコーヒーを飲む機会が少なかった方に、まず一杯を体験していただきたかった。絶叫の直後は、一日のなかで最も喉が渇き、リフレッシュを求める瞬間。新しいコーヒーの入口として、ふさわしい場面だと考えた」と話す。
一方の富士急ハイランドは、来場者の約7割を18~30代前半が占める(同社調べ)。今夏はミストで涼しく絶叫できる「FUJI-Q ミスト&ナイト」や、富士山の天然水で遊ぶ「キッズジャッパーン!」など、パーク全体で"涼"を打ち出す企画を展開している。絶叫を降りた直後の、やりきった高揚感と渇いた喉。リフレッシュへの欲求が一日で最も高まる瞬間に一杯を届ける設計で、両社の狙いが重なった。
フォトスポットとSNS企画
「ネスカフェ クーラー」をめぐっては、これに先立ち、東京・渋谷ストリームの稲荷橋広場で体験イベント「ネスカフェ クーラー リフレッシュバカンス in Shibuya」が行われている。リゾート仕様のキッチンカーとパラソルを設置し、アロハシャツ姿のスタッフが迎える構成で、今回はその富士急ハイランド版にあたる。会場には撮影用のフォトスポットも設置。「#ネスカフェクーラーでええじゃないか」のハッシュタグを付けて写真を投稿した来場者に、先着250名までオリジナルステッカーを進呈する企画も行われた。なお、富士急ハイランドは入園無料で、アトラクションの利用には別途乗物券が必要となる。



