LIFULL seniorが運営する「LIFULL 介護」は7月16日、別居する親との帰省時における「親の衰え・違和感」に関する意識調査の結果を公表した。調査は2026年6月5日から9日にかけて、直近の帰省などで対面した30~60代の男女650人を対象にインターネットで実施された。
お盆明けに介護施設の問い合わせが急増
同社のデータによると、LIFULL 介護への老人ホーム問い合わせは、例年お盆休み明けに急増する傾向がある。2025年の実績では、お盆期間(8月10日~16日)の問い合わせ件数を100%とした場合、その翌々週には128.8%と約30%の増加を記録した。これは、帰省で久しぶりに親の様子を直接見たことで介護の必要性に気づき、施設探しを始める人が多いためと分析されている。
約7割が親の「衰え・違和感」を実感
調査では、帰省などで親と対面した際に「衰え」や「違和感」を感じたか尋ねたところ、「多少感じることがあった」が46.0%で最多、「強く感じることがあった」が28.2%で、合わせて74.2%が何らかの異変を認識していることが明らかになった。
具体的な衰えの内容としては、「歩行・運動機能について」が68.0%で最も多く、次いで「記憶・認知機能について」が51.7%と半数を超えた。これらの項目は、高齢者の自立度に直結する重要なサインとされる。
異変に気づいても「様子を見る」が最多
親の衰えを感じた後の対応については、「特に何もせず、様子を見ることにした」が約4割(39.7%)で最多となった。次いで「親に体調や生活の様子を詳しく聞いた」(33.8%)、「連絡や訪問の頻度を増やした」(19.5%)と続き、家族内での対応にとどまるケースが多い実態が浮かんだ。
「様子を見る」と回答した人にその理由を聞くと、「まだ対策が必要なほどの段階ではないと思った」が43.2%で最多。一方、「衰えを指摘しても拒絶されると思った」(12.6%)、「親のプライドを傷つけると思った」(12.1%)など、親への遠慮から行動に移せない人も1割以上いた。
早期相談の重要性を呼びかけ
同社は、親の衰えに気づいた際のチェックポイントとして、「最近、転んだりつまずいたりすることが増えた」「冷蔵庫に傷んだ食品が残っている」「同じ話を何度もする」「服が汚れていることが多い」など具体的な項目を挙げ、複数該当する場合は早めの相談を推奨している。
LIFULL 介護の小菅秀樹編集長は、「これらの項目に複数当てはまる場合でも、すぐに老人ホームの入居を決める必要はありません。ただし、『まだ大丈夫』と様子を見るだけでなく、まずは地域包括支援センターや医療機関に相談し、在宅介護サービスで支えられるのか、将来的に施設入居も視野に入れるべきかを早めに確認しておくことが大切です」とコメントしている。



