保険大手アクサ生命保険(東京都港区)の元社員が、顧客情報を元同僚に漏洩したとして、兵庫県警は16日、不正競争防止法違反(営業秘密の開示)容疑で逮捕した。また、漏洩情報を不正に使用したとして、保険代理店の元従業員も同法違反(営業秘密の使用)容疑で逮捕された。
元FAマネージャーと元従業員、2人を逮捕
逮捕されたのは、元社員の男(41)=兵庫県宝塚市=と、元従業員の男(48)=同県尼崎市=。2人はアクサ生命保険の元同僚で、県警は認否を明らかにしていない。
生活経済課によると、元社員は同社神戸第2FA支社(神戸市中央区)で「FAマネージャー」を務めていた2024年7月から8月にかけ、会社の営業秘密である保険契約者の個人情報や契約情報が記載された7人分の契約者帳票をタブレット端末で元従業員に見せ、撮影させた疑いがある。
転職先で情報を悪用、5人に勧誘
元従業員は転職先の保険代理店に勤務していた2024年10月から2025年3月にかけ、これらの営業秘密情報を使用し、7人のうち5人に対して新規保険契約の勧誘を行った疑いがある。5人は元従業員がアクサ生命保険在籍時の顧客で、うち1人が情報流用を疑い、2025年7月に同社に連絡。同社が2025年10月に県警に被害を相談していた。
元社員は2024年8月にアクサ生命保険を退社。退社直前の2カ月間で422人分の営業秘密情報にアクセスした記録が確認されており、県警が関連を調べている。元従業員は2024年6月に退社していたという。
アクサ生命「管理体制強化に努める」
アクサ生命保険は16日、2人の逮捕を受け、「事態を重く受け止め、管理体制の強化に努める」とするコメントを公表した。



