イルディコー・エニェディ監督の最新作『静かな友人』(英題:Silent Friend)が、邦題『静かな友人』として2026年12月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開される。配給はミモザフィルムズ。この発表にあわせ、ティザーポスター、予告編、場面写真6点が公開された。
約100年の時を超えた知的ミステリー
本作は、約100年の時間軸を行き来しながら、ドイツの大学構内にそびえる大きなイチョウの木と登場人物たちとの種を超えた深遠な交流を描く、静かな驚きに満ちた知的ミステリー。監督は、第42回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞した『私の20世紀』(1989)、第67回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した『心と体と』(2017)などで知られるイルディコー・エニェディ。主演には、『花様年華』(2000)などで国際的な評価を確立した名優トニー・レオンを迎えた。
植物との交流を試みる主人公の神経科学者は、トニー・レオンのためにあて書きされた役。脚本に深く共鳴した彼が出演を決意し、本作はトニー・レオンにとってキャリア初のヨーロッパ映画主演作となる。さらに、共演には、名だたる映画作家の作品からハリウッド大作まで多彩なフィルモグラフィーを誇るレア・セドゥが名を連ねる。
国際映画祭で高評価、6賞を受賞
本作は、第82回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀新人俳優賞(ルナ・ベドラー)、国際批評家連盟賞を含む6賞を受賞。さらに、第69回サンフランシスコ国際映画祭では、『アフター・ヤン』(2021)や『オデッセイ』(2015)などを支援してきたスローン財団によるスローン・サイエンス・オン・スクリーン賞を受賞するなど、科学・環境・倫理といった多様な領域から高い評価を受けた。
予告編・ポスター・場面写真が公開
公開された予告編は、ドイツの大学へ客員教授として招聘された神経科学者トニー・ウォン(トニー・レオン)が大学で講義をするシーンから始まる。パリの植物園で働く科学者アリス(レア・セドゥ)との出会いをきっかけに、「もし、植物も我々を観察していたら?」という問いに突き動かされ、大学構内にそびえる一本のイチョウをモチーフにした奇妙な実験を始める。物語はやがて、厳粛なモノクロフィルムと色彩豊かな16ミリフィルムで描かれる、二つの時代へと遡っていく。男性中心の社会だった1908年に大学初の女子学生となったグレーテと、自由な時代の空気が漂う1972年に自分の居場所を探す青年ハンネス。彼らもまた同じイチョウの木に触れ、それぞれの方法で植物との対話を実践していた。
同時公開されたティザーポスターでは、大きな一本のイチョウの木と、その木をめぐる実験に取り組むトニー・レオンの姿が印象的に捉えられている。さらに、新場面写真6点も到着している。
ストーリーとスタッフ・キャスト
ドイツの大学構内にそびえる大きなイチョウの木。孤独な神経学者は、自分自身とその木を見つめる奇妙な実験を始める……。出演者は、トニー・ウォン役にトニー・レオン、アリス役にレア・セドゥ、グレーテ役にルナ・ベドラー、ハンネス役にエンツォ・ブルム、アントン役にシルベスター・グロート。監督・脚本はイルディコー・エニェディが務める。
時代を超えて植物との対話が続くこの場所で、ウォン教授の実験は何をもたらすのか。そして100年以上にわたり、人間たちの営みを静かに見つめてきたイチョウの木は、どのような変化を見せるのだろうか──。見慣れた世界が少し違って見える、静かな驚きに満ちた本作の映像世界に注目が集まる。



