藤本タツキ原作、是枝裕和監督・脚本・編集、出口夏希と蒔田彩珠のW主演による実写映画『ルックバック』が、現在開催中の第83回ベネチア国際映画祭で、映画祭から独立した団体や審査員から贈られる公式独立賞で3冠を達成した。
12分超のスタンディングオベーション
本作は最高賞・金獅子賞を競うコンペティション部門に出品されている。映画祭には是枝監督、出演者の出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花の5人が参加。現地時間9月7日にはW主演の出口と蒔田をはじめ、ふたりの子ども時代を演じた七瀬、岡田、そして是枝監督がレッドカーペットに登場し、ワールドプレミアとなる公式上映が実施された。
上映終了後、約1000人の観客から割れんばかりの拍手が沸き起こり、12分を超える熱狂的なスタンディングオベーションに包まれた。
公式独立賞3冠の内容
映画祭も後半戦を迎える中、公式独立賞(Collateral Award)の発表が始まり、『ルックバック』が「シネマ&アーツ賞」「SIGNIS Award」「CinemaSara賞」の3つの賞を受賞した。
公式独立賞は、ベネチア国際映画祭の公式ラインナップ作品を対象に、映画祭とは独立した団体や審査員が、それぞれの理念や視点から優れた作品を選出するアワード。芸術表現や社会的・文化的なテーマ、次世代の視点など、それぞれ異なる基準から作品が選出される。
本作は、現代映画と多様な芸術表現との融合に光を当てる「シネマ&アーツ賞」の最優秀作品賞、人間の尊厳や社会正義、平和などの価値を豊かに表現した作品を顕彰する世界カトリックコミュニケーション協会「SIGNIS」による「SIGNIS Award」(シグニス賞)、そして18歳の若者たちで構成された審査員が創造的な独立性や新世代に届く映画表現という視点から作品を選出する「CinemaSara賞」の最優秀作品賞を受賞した。異なる理念を持つ3つの審査団から高い評価を受け、公式独立賞3冠を達成した。
クロージングセレモニーで結果発表へ
ベネチア国際映画祭は、現地時間9月12日夜(日本時間13日)にクロージングセレモニーが開催され、本作が出品されているコンペティション部門の受賞結果が発表される。



