『ゴジラ-1.0』(2023年)の続編となる『ゴジラ-0.0』の公開を11月3日に控え、東京・TOHOシネマズ日比谷で復活上映イベント「ワンゼロナイト」が開催された。イベントには山崎貴監督と、駆逐艦「雪風」元艦長・堀田辰雄役を演じる田中美央が登壇。前作の歩みを振り返るとともに、最新作の完成度について語った。
前作がもたらした変化
劇中の名せりふ「衝撃に備えろ!」とともに、前作公開後から全国各地の応援上映に呼ばれるようになった田中は、「気づけば自分が出演していない映画の応援上映にまで呼ばれるようになっていました」と会場の笑いを誘った。
山崎監督も『ゴジラ-1.0』の世界的ヒットを実感。「ゴジラがいろんな扉を開いてくれました。本当にゴジラ様々という感じです。これをきっかけにいろんな人たちに会えましたし、仕事の幅も広がりました」と語った。田中も「声優の仕事先でもクライアントがマイナスワンのTシャツを着て迎えてくださったりする。まさに我々の人生を変えてくれた映画」と感謝を述べた。
名場面の裏話と子役の成長
前作を50回以上鑑賞したという田中が最も心を奪われたのは、幼い明子(永谷咲笑)が別れを察して急に泣き出すシーン。山崎監督は撮影裏話を明かし、「咲笑ちゃんがだんだんむずかって、泣きそうになってくると、みんなが『咲笑ちゃんシフト』になって、静かにカメラを向けて芝居を始める。そうすると、いいタイミングで泣いてくれるんです」と語った。
最新作では、撮影時4歳となった咲笑ちゃんが本格的な芝居に挑戦。監督は当初「もし成立しなければ別の子役を探さなければならないかもしれないと覚悟していた」が、現場での成長に「見事にお芝居ができる女優さんになって現場に来てくれた。いわゆるわざとらしい子役芝居ではなく、極めてナチュラルな表現ができる稀有な女優へと成長していて、本当に驚かされました」と話した。
初号試写での号泣と神木の長電話
完成した本編(初号試写)を鑑賞した田中は、「見終わった後、ダクダクに泣いてまして。もうヨレヨレになって階段を下りていたんです」と告白。吉岡秀隆から「美央さん、なんで泣いてるんですか?」と声をかけられたといい、「前が見えないぐらい泣いた」と明かした。
試写終了後、キャスト陣の多くが喫煙所周辺に集まり、語り合ってはなかなか会場を立ち去ろうとしなかったという。主演の神木隆之介からはその日の夜に山崎監督へ直接連絡が入り、「まだ落ち着かないんで話していいですか?」と1時間近くにわたって熱烈な感想が語られ続けたという。
前作から約3年を経て再び集結したキャストたちが、どのような物語を届けるのか。再び訪れる圧倒的な衝撃に備えたい。