映画『ディッシュアップ』の初日舞台挨拶が20日、都内で行われ、主演の青柳翔、ハ・ヨンス、三河悠冴、そして池本陽海監督が登壇した。本作は、3年前に父を亡くし、食堂「ゆりえ」を継いだ主人公・上原譲治(青柳翔)と、韓国から和食を学びに来日したキム・ジュリ(ハ・ヨンス)との出会いを描くヒューマンドラマだ。
青柳翔が語る作品の魅力と役柄への思い
舞台挨拶で、青柳翔は脚本を初めて読んだ時の印象を「シンプルな構成のストーリーですが、そこに池本監督の個性が詰まった作品になっているんですよね」と分析。自身が演じた譲治については「不器用で言葉足らずな人。キャスト同士の会話を通じて作品の不思議な世界観が表現されています」と説明した。
譲治は料理の腕は確かだが、自分の考えや感情を人に打ち明けられず、コミュニケーションにやや難ありな性格。そんな主人公が、韓国から来た自由奔放なジュリとの出会いによって、徐々に凝り固まった価値観から解放されていく様子が描かれる。
大根の殻剥き練習も空振り? 撮影裏話
印象に残っている撮影エピソードについて、青柳は料理シーンの撮影が大変だったことを振り返り、「大根の殻剥きの練習を三年ほど前からしていたにもかかわらず成果が出なかった」と冗談交じりに語った。それでも、この作品をきっかけに少しずつ料理を始めたと明かし、役を通じて自身も成長した様子を見せた。
また、共演のハ・ヨンスは、日本語での演技に挑戦したことについて「監督や共演者の皆さんが温かくサポートしてくれて、楽しく撮影できました」とコメント。三河悠冴も「現場の雰囲気がとても良く、自然と役に入り込めました」と撮影を振り返った。
『ディッシュアップ』のストーリーと見どころ
物語は、3年前に父親を亡くし、食堂「ゆりえ」を継いだ上原譲治が主人公。料理の腕は確かだが、客足が遠のいている現実を受け入れるしかなかった。そこに、韓国から和食を学びに来日したキム・ジュリが偶然やってくる。価値観の違いから衝突しつつも、徐々に心の距離が縮まっていく二人は、店を盛り上げようと試行錯誤する。周囲の人々も巻き込みながら、キムの奔放な魅力により、いつのまにか凝り固まっていた価値観からの解放を目指して奮闘する姿を描く。
池本陽海監督は「この映画は、人と人とのつながりの大切さを伝えたい。青柳さんとハ・ヨンスさんの自然な掛け合いが、作品にリアリティを与えてくれました」と語り、映画への自信をのぞかせた。



