俳優の小池栄子と北香那が、フジテレビ系で7月7日からスタートする火曜午後9時枠のドラマ『さよならノワール』の囲み取材会に出席。事件の被害者に寄り添い、再び人生を歩むことを支える「犯罪被害者支援室」を題材とした本作への思いを語った。
犯罪被害者支援室を描く警察ヒューマンドラマ
本作は、警視庁西池袋署に新設された犯罪被害者支援室に所属する元刑事(小池)と心理学者(北)が、犯罪被害者や遺族らが再び人生を歩めるように寄り添い、初動支援を行う警察ヒューマンドラマ。脚本は稀代の脚本家・井上由美子が手がけ、演出は井上と『きらきらひかる』(1998年)などでタッグを組んできた河毛俊作が担当する。
小池栄子「勢いでは乗り切れない」
小池は自身の役どころについて「あまり笑顔のないクールな役。自分の中の闇と言いますか、傷を負っている部分が、北香那ちゃん演じる絵梨子と触れ合うことによって雪解けしていく」と説明。また、監督を務める河毛俊作からの要望について「井上由美子先生の脚本は勢いでは乗り切れない。わかりやすい刑事ドラマに仕上がりそうなところを丁寧に、『人間の気持ちは一緒くたに表せない』という部分を演出していただいている。私にとっては難しい挑戦」と語った。
北香那、バディ役で新たな一歩
北は心理士役について「正しいと思ったことに対してすごく突き詰めるタイプだが、時に間違ってしまう。不器用でまっすぐな役」と分析。「河毛さんからは、素直ではあるんだけど、その間違ってしまう部分が可愛らしく見えたらいいなと。チャーミングな雰囲気や、少しドジっぽい部分を意識しながら演じている」と語った。
互いの印象について、小池は北を「めっちゃかわいい。キャラクターもピッタリ。トーンが低めのドラマなので、絵梨子がいるだけで現場が明るくなる」と絶賛。一方、北は「バディのお相手が栄子さんで本当によかった。演じる中で迷いや違和感があった時、今までは突き詰める勇気がなかったが、今回は何でも相談できる。自分の中ではすごく新たな一歩をこの作品で進めた感覚がある」と感謝を述べた。
脚本の難しさとやりがい
小池は脚本の印象について「このチームが進むべき道の余白を井上先生が書いてくださっている。『何通りもやり方はある』と試されている感じ。面白くするのも、つまらなくするのも、私たち役者のやり方次第。だから諦めちゃいけない本。頭が痛く、難しくなりますけど、やりがいは感じます」と語った。
北は「キャラクターが多種多様で、視聴者としても面白い。刑事課の方たちの芝居を見ているのも面白い。自分が演じる側ではあるが、絵梨子じゃないけど、少し研究している気持ちになる」と述べた。
犯罪被害者支援室への思い
小池は「『そういう部署があるんだ』と思った。監督が、犯罪被害者支援室の役割は『傷を負った方々の止血をすること。それを大事にしてください』と。決して外科的手術ではなく、これ以上血を流さないために寄り添うことだと思う。この作品を通して、そういったことを知ってもらい、誰に相談していいかわからない方々の背中を押せるものになれば」と語った。
北は「これまで犯罪被害者支援室をよく知らなかったし、カウンセラーに対して無機質なイメージを持っていた。しかし、この作品に携わる中で、フラットであることが正解ではなく、多少の苦しみや悩み、人間味がないと誰かの痛みに寄り添うのは難しいと思った。この作品の面白さは、それぞれが何かを抱えていること」と述べた。



