『ブラッサム』父・清治の壮絶な最期にネット衝撃「すごい人生だ」
『ブラッサム』父・清治の壮絶な最期にネット衝撃

連続テレビ小説『ブラッサム』(月〜土 前8:00 NHK総合 ※土曜日は1週間の振り返り/月〜金 前7:30 NHK BS、BSプレミアム4K)の第10回が9日に放送され、主人公・珠の父・清治の壮絶な最期が描かれ、視聴者の間で大きな反響を呼んでいる。

錯乱した父が包丁を持って家を飛び出す

第10回は1913年(大正2年)の年末。自らの幻影を見て錯乱した父・清治(渡部篤郎)は、珠(石橋静河)が止めるのも聞かず、包丁を手に家の外へ飛び出す。雪が舞う町中で暴れ回る清治を、珠とリョウ(国仲涼子)が追いかける。

珠が「おとと様、家へ帰りましょう!」と呼びかけると、清治は「何じゃ、珠か…」と正気を取り戻し、「わしは結局何も…」「死にとうない」と胸の内を吐露。珠は寄り掛かる父を抱き締め、涙を流した。

珠が父の最期の言葉に向き合う

清治の死後も、珠の心には父の最期の言葉が残り続ける。縁側で父を思い返した珠は「幸せじゃったんかね。あの日、最後の最後で、死にとうない言うちょった。結局、満足できんかったんかね」と問いかける。さらに「おとと様が死んだいうのに、心がせいせいしよる。ひどい娘じゃ」と複雑な思いを明かすと、リョウは「それでええんよ。それでええ」と珠の気持ちを受け止めた。

年が明け、新たな一歩を踏み出す珠

年が明け、1914年(大正3年)。幼なじみの岩田梅(松本穂香)の結婚が決まり、珠は「うちね、好きなことすることにしたんよ」と自分の人生を歩む決意を固める。山口第二高等女学校のクラスメート、角田忍(木竜麻生)、森岡稲子(華優希)、橋本タエ(中井千聖)に同人誌「黎明」への再挑戦を提案。4人は憧れていた写真を撮影し、新たな一歩を踏み出した。

本作は、明治・大正・昭和を駆け抜けた作家・宇野千代をモデルに、自由を求め続けた主人公・葉野珠の生涯を描く。明治30年(1897年)に山口・岩国で生まれた珠は、2歳で実母を亡くし、父と継母のもとで育つ。女学校卒業後、代用教員として働くも解雇され、故郷を離れて上京。小説の懸賞応募をきっかけに作家への道を切り開くが、関東大震災や戦争、結婚と離婚、倒産、借金など激動の時代に翻弄されながらも筆を執り続け、小説家として花を咲かせていく。

清治のモデルとなった宇野千代の父・俊次も、1913年に亡くなっている。宇野の自伝的小説『生きて行く私』(角川文庫)には、父が亡くなる前、往来で出刃包丁を振り回したというエピソードが記されており、ドラマでは父の壮絶な最期と向き合う珠の姿を通じて、作家として歩み始める心の変化が描かれ、視聴者からは「壮絶」「すごい人生だ」「渡部篤郎さんが文句なし序盤のMVP」などの声が寄せられている。