片岡愛之助、永楽館歌舞伎で狐忠信披露 16回目は昼夜で舞踊変える初挑戦
片岡愛之助、永楽館歌舞伎で狐忠信披露 昼夜で舞踊変える初挑戦

歌舞伎俳優の片岡愛之助がライフワークと位置づける「永楽館歌舞伎」が11月4~11日、近畿に現存する最古の芝居小屋「出石永楽館」(兵庫県豊岡市出石町)で開催される。

狐忠信を永楽館ならではの演出で

愛之助は「義経千本桜・川連法眼館」(通称「四の切」)の狐忠信を永楽館ならではの演出で勤めるほか、16回目となる今回は、昼夜で舞踊の演目を変えるという初めての試みで挑む。

この劇場での四の切は、永楽館歌舞伎の立ち上げに尽力し、永楽館発の新作も手掛けた脚本家、水口一夫の願いでもあった。鼓の皮となった親狐を慕う子狐の情を描いた名作で、「ここでやったら面白い。愛ちゃん(愛之助)の見たいなぁ」と語っていたという。

天井の高さなど課題を克服

天井の高さが足りないなど演出上の課題が多く水口の存命中はかなわなかったが、「いつか何としてもやりたいと思っていた」と愛之助。今回、舞台デザインなどを工夫して実現にこぎつけた。「永楽館バージョンであり、『愛之助型』になれば面白いなと思う」と期待を込める。

この他に昼夜とも舞踊と口上があり、舞踊は昼の部が坂東彦三郎や中村歌之助らで「茶壺」、夜の部が坂東新悟と上村吉太朗で「二人藤娘」。

出石の街を散策も楽しみ

いつもは幕開けから登場する愛之助だが、今回は口上からの出演で時間に余裕があり、「出石の街を散策できるのがすごく楽しみ」なのだとか。街で見かけたら「気軽に声をかけて。一緒に写真も撮ります」と満面の笑みでアピールした。

初日前日の3日は午後2時半から、「出石お城まつり」で愛之助らによるお練りもある。出石永楽館(0796・52・5300)。