清水崑さんの龍踊カッパ描いたびょうぶ絵、諏訪神社で55年ぶり発見
清水崑の龍踊カッパ描くびょうぶ絵、諏訪神社で55年ぶり発見

長崎市出身でカッパを題材にした漫画で知られる漫画家・清水崑さん(1912~74年)が生前、長崎くんちが行われる諏訪神社(長崎市)へ奉納したびょうぶ絵が、同神社の宝物庫から見つかった。絵には龍踊(じゃおどり)をするカッパたちが描かれており、専門家は「躍動感のある作品で、清水さんの良さを再発見してもらえるのでは」と期待を寄せている。

55年ぶりに確認された奉納作品

今回見つかったびょうぶ絵の作品名は「くんち馬鹿二十一人の龍踊り」(縦約175センチ、横約180センチ)で、1971年10月に奉納された。宮田雄生権禰宜によると、絵は宝物庫の目録に記載されていたものの、実物の所在は分からなかった。神社の400年記念事業で宝物庫を調査したところ、55年ぶりに発見された。

カッパに刻まれた同級生の名前

絵の中で龍踊をするカッパには、1匹1匹に「北島」などの名前が刻まれている。長崎市長崎学研究所学芸員の入江清佳さんによると、清水さんが同級生の名前を書き入れたとみられるという。入江さんは「線が生きているようで素敵な作品。清水さんの深い郷土愛も感じられる」と話した。

清水さんは長崎市の銭座町(現在の天神町)生まれ。19歳で上京し、政治漫画や「かっぱ川太郎」「かっぱ天国」などの作品を手がけた。イラストは清酒会社のCMにも使われ、広く知られるようになった。長崎への愛着も強く、晩年には長崎くんちとカッパをコラボさせた「長崎のくんちを遊ぶかっぱ展」などの展示会を開催した。神社はびょうぶ絵を一般公開できるよう、調整を進めていくとしている。