複数のアーティストが出演する「音楽フェス」が各地で開かれ、音楽を楽しむだけではない様々な取り組みが広がっている。地元の魅力をPRする場として地域活性化に貢献しているほか、平和を考えるプロジェクトなど、その土地ならではの企画が行われている。
長崎の野外フェス「Sky Jamboree」、約1万人が来場
8月下旬、長崎市の稲佐山公園野外ステージで開かれた「Sky Jamboree(スカイ ジャンボリー)」。青空の下、ステージ前に広がる芝生に人が集まり、演奏に合わせて手を上げるなど、思い思いに楽しんでいた。後方にはレジャーシートを敷いた家族連れの姿もあった。
地元ラジオ局「エフエム長崎」の主催で、1999年から、コロナ禍の2年を除き例年8月に開かれている。今年は、地元出身のメンバーがいるロックバンド「ストレイテナー」など9組が出演し、約1万人が訪れた。
北九州市の会社員(35)は、妻(35)と小学生の子ども2人と一緒に10年ぶりに参加。妻が長崎出身で以前はよく2人で訪れていたといい、「野外だから子どもも連れて参加しやすい。夏の思い出になった」と笑顔を見せた。
「核兵器より楽器を」、ONE PRAYプロジェクト
目を引いたのは「ONE PRAY」の文字をかたどったモニュメント。音楽を楽しめる幸せを感じ、世界の人が穏やかに暮らせることを祈るという意味で、戦後80年となった昨年度からは「核兵器より楽器を、争いより音楽を」を合言葉に「ONE PRAYプロジェクト」が始まった。売り上げの一部で楽器を購入し、長崎県内の学校などに贈る取り組みで、これまで7か所にギターなどを届けた。
統括プロデューサーを務めるエフエム長崎の村川和彦社長(62)は「長崎で開くフェスとして、平和を感じてもらえる場でありたい。音楽の力を信じ、次の世代の明るい未来を願って続けていく」と力を込める。
地元出身のアーティストらが、古里を盛り上げようと発案したフェスもある。



