鳥取県を擬人化したキャラクター「鳥取さん」が他の都道府県と首都争奪戦を繰り広げる漫画「四十七大戦」の連載10周年を記念し、県はスタンプラリーや作品展などコラボ企画を開催する。作中で「首都」となった鳥取県内を巡り、特産品や観光地を体験してもらうことで、現実世界でも鳥取ファンの獲得を目指す。
「四十七大戦」とは
「四十七大戦」は、主人公の鳥取さんをはじめとした47都道府県の「ゆる神」と呼ばれる「ご当地神」が、首都になるために地域の特産品などを武器に戦うストーリー。鳥取さんは「鳥取砂銃」や「鳥取梨弾」などを使い、勝つと相手を併合して人口が増える。全国のご当地ネタがふんだんに盛り込まれたバトルものだ。
WEB漫画として2016年9月に連載が始まり、18年に行われた「WEBマンガ総選挙」では1位を獲得。単行本も第1期の全14巻が発刊されている。
県のこれまでの応援と今回の企画
県は、鳥取が主人公の物語とあって連載初期から作品を応援してきた。単行本が発売された17年には県ホームページに応援サイトを作成。19年には「聖地巡礼マップ」を3万部作り、配布した。県まんが王国官房の原洋子課長補佐は「多くの人に手にとってもらえた。作品のファンが鳥取への関心を高めたきっかけになった」と話す。
今回は連載10周年を記念し、県が「『首都・鳥取』としても応援したい」と企画したところ、作者の一二三さんから「ぜひ」と全面協力を得られたことから実現。「四十七大戦×鳥取県」と題し、9月11日から県内で複数のイベントを一斉開催する。
スタンプラリーとSNSキャンペーン
11月30日まで実施するスタンプラリーは、とっとり賀露かにっこ館(鳥取市)やとっとり花回廊(南部町)など8か所の観光地を巡る。デフォルメした鳥取さんなどのゆる神のスタンプを集めると、先着でオリジナルアクリルキーホルダーなどが手に入る。
同時期に開催するSNSキャンペーンでは、「まんが王国とっとり」のX(旧ツイッター)をフォローし、作品で登場した県産品などを撮影して「#四十七大戦」などを付けて投稿すると、抽選で特産品が当たる。
聖地巡礼マップと作品展
企画に合わせて、作中に登場した観光地や特産品がまとめられた聖地巡礼マップも新たに制作。観光地などで配布し、聖地巡りをPRする。
県立博物館では9月27日まで作品展を開催。複製原画や、鳥取さんの等身大パネルを含む47都道府県のゆる神のパネル、作中に出てくる武器や軍帽の作画資料などを展示する。
一二三さんは「県全体を使った壮大な企画になり、感動」と喜び、「作中で登場頻度が高いだけに『あの鳥取でイベントが』とファンの間で盛り上がっている。ぜひ存分に楽しんでほしい」と語る。
原課長補佐は、「人口最少県でも、作品で描かれているような魅力がたくさんあることを、『首都・鳥取』で体験してもらえれば」と話している。



