鳥取市は、鳥取城跡を観光拠点として強化するため、城跡前の久松公園に文化財の展示や観光案内所をまとめた「ビジターセンター」(仮称)を設置する。2029年度の完成を目指す。
背景と課題
鳥取城跡は国史跡で、羽柴(豊臣)秀吉の兵糧攻め(1581年)の舞台として知られる。江戸時代には鳥取藩32万石の居城として栄えた。全国唯一の球状の石垣「巻石垣」や25年に復元された大手門・中ノ御門が見どころ。来場者は年間60万人で、市内では120万人が訪れる鳥取砂丘に次ぐ観光地となっている。城跡前の久松公園には重要文化財の洋風建築「仁風閣」も立つ。
しかし、城跡の休憩場所は久松公園内のあずま屋だけで、暑さや雨をしのげる場所がない。観光案内所もなく、観光客が訪れてもよりどころになる場所がないことが課題となっていた。
ビジターセンター計画
鳥取城跡から出土した文化財の瓦などは、仁風閣横の仮設施設に展示している。そこで市は案内所と休憩所、展示施設を一体化したビジターセンターの建設に着手した。今年度は約6000万円をかけ、測量・設計と公園再整備の設計を行う。場所はあずま屋のある場所で、地中に江戸時代の遺構が残るため盛り土をしてその上に建設する。合わせて公園全体も盛り土をするなど再整備し、バリアフリー化を目指す。
今後のスケジュール
来年度から工事を開始し、29年度に完成予定。現在改修工事をしている仁風閣と開業を合わせる計画だ。市河川公園課の西垣真志公園係長は「砂丘と並ぶ観光資源の一つなので、観光客と市民にとって、魅力的で使いやすい拠点施設になるよう整備していきたい」と話した。



