「神都画人」橋本鳴泉の特別企画展が伊勢で開催
三重県伊勢市の伊勢古市参宮街道資料館で、伊勢を中心に活躍した画家・橋本鳴泉(1886~1949年)を紹介する特別企画展「神都画人 橋本鳴泉とその従弟(橋本平八・北園克衛兄弟)展」が開かれている。古くから参宮客でにぎわった伊勢には、全国から様々な情報が集まり、江戸時代以降、多くの画家が活躍した。そうした画家たちは「神都画人」と呼ばれ、約140人が絵筆を振るっていたとされる。
鳴泉の生涯と師弟関係
鳴泉は現在の伊勢市朝熊町で生まれ、円山四条派の画家で多くの画人を育てた磯部百鱗(1836~1906年)に師事した。木彫作家として有名な橋本平八(1897~1935年)、平八の弟で詩人や写真家、デザイナーとして活躍した北園克衛(1902~78年)は従弟にあたる。
展示作品の見どころ
会場には、歌人の在原業平が京都から東へ向かう情景を描いた「業平卿東下りの図」や、武将の楠木正成を描いた「楠公と兜図」など、鳴泉の代表的な作品14点が並ぶ。鮮やかな色遣いの筆遣いが特徴で、歴史画や人物画に定評があるという。
館長のコメントと開催概要
世古富保館長(78)は「優れた作品を残した鳴泉は郷土の誇りだ。有名な平八らと共に紹介することで、多くの人に鳴泉の魅力を知ってもらいたい」と話している。会期は8月2日まで(7月13、21、27日は休館)。入館無料。問い合わせは同館(0596・22・8410)。



