【独自】アニメ制作会社が中国企業と資本提携、新作発表へ
アニメ制作会社が中国企業と資本提携

日本のアニメ制作会社XYZスタジオ(東京都杉並区)は7日、中国の大手動画配信企業「Bilibili(ビリビリ)」と資本提携したと発表した。同社は今回の提携により、新作アニメの共同制作や中国市場での配信網の拡大を図る。

提携の詳細と背景

XYZスタジオは、Bilibiliから約5億円の出資を受ける。Bilibiliは中国国内で約2億人の月間アクティブユーザーを抱えるプラットフォームで、アニメやゲーム関連のコンテンツに強みを持つ。両社は今後、2024年冬から放送予定の新作アニメ「星の旅人」を共同で制作し、中国国内ではBilibili独占配信とする方針だ。

XYZスタジオの山田太郎社長は「Bilibiliの持つ大規模なユーザーベースとデータ分析力を活用し、日本の高品質なアニメを中国のファンに届けたい。今回の提携は、当社のグローバル展開における重要な一歩となる」とコメントしている。

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アニメ業界の国際化

日本のアニメ市場は国内の少子化やテレビ離れにより、成長の鈍化が懸念されている。一方、中国市場は2023年に約2兆円規模に達し、今後も年率10%以上の成長が見込まれる。こうした中、日本のアニメ制作会社は中国企業との提携を加速させている。2023年には、京都アニメーションが中国の配信大手「iQiyi」と、またProduction I.Gが「Tencent Video」とそれぞれ提携を発表している。

XYZスタジオはこれまで、2019年放送の「魔法の国のアリス」が中国で累計1億回以上の再生回数を記録するなど、中国市場での実績を持つ。今回の提携では、新作以外にも過去作品の中国配信権をBilibiliに提供し、収益の多様化を図る。

今後の展望

両社は、アニメ制作だけでなく、キャラクターグッズの販売やイベント開催など、IP(知的財産)の活用でも協力する予定だ。Bilibiliの李明CEOは「XYZスタジオのクリエイティビティと日本のアニメ文化を、中国の若者にさらに広げたい。共同で新たなエンターテインメント体験を創造していく」と述べている。

アナリストは、日本のアニメ業界にとって中国市場は大きな成長機会である一方、著作権保護や検閲などの課題も存在すると指摘する。XYZスタジオは、これらのリスクを踏まえながらも、中国市場でのプレゼンスを高める方針だ。

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